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これがソニー流“Origami”か!?──新VAIO type Uを分解して、見た!(2/3 ページ)

久しぶりにソニーの“本気”を感じさせてくれるPCが現れた。それが新登場のVAIO type U VGN-UX50だ。厚手の文庫本サイズで、重量が約520グラムの超小型ボディには何が凝縮されているのか。早速中身を見ていこう。

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内部はパーツが密集し、マザーボードには冷却用の“穴”も

 超小型ボディだけに、内部にはパーツが凝縮されている。バッテリーは右側面よりにあり、ホールド時は右手のグリップとして機能する。気になる駆動時間は標準のバッテリーパックSで約3.5時間、排他利用のバッテリーパックL(別売)で約7時間となる。なお、バッテリーパックLを取り付けると右側にバッテリーパックがはみ出す。

 底面のカバーを取り外すと、すぐにシステム部が現れる。底面直下には容量30Gバイトの1.8インチHDD(加速度センサーによる保護機能付き)と、Mini PCI Expressの無線LANモジュールが並ぶ。それらはマグネシウム合金製のフレームに固定され、マザーボードを保護するような形で配置されている。

 1.06GHzで駆動するCPUの超低電圧版Intel Core Solo U1300や、ノースブリッジのIntel 945GMS、512Mバイトのオンボードメモリはその反対側にあり、ヒートシンクで覆われている。超小型のマザーボードをカバーするように、さまざまなモジュールが配置されている印象だ。

photo 写真左が底面側で、東芝製の1.8インチHDDが大部分を占める。CPUやメモリは写真右のように液晶側にあり、ブロアーファン付きヒートシンクやCFカードスロットで覆われているのが分かる。熱源をできる限り集中させ、一気に冷却する仕組みだ
photo HDDの下にはサウスブリッジチップが見える。超小型のボディ内で効率的な冷却を行うべく、マザーボードにブロアーファンと同じサイズの穴が開けられているのが印象的だ(写真左)。排気は写真の下側(両手で本機を持ったときはボディ上方)になされる。右の写真は無線LANやBluetoothのアンテナが内蔵されている本体上部で、中央に見える穴が排気口だ
photo 超コンパクトな10層仕様のマザーボードで、液晶パネルの裏側にIntel Core Solo U1300のCPUやIntel 945GMSのノースブリッジ、512Mバイトのオンボードメモリが所狭しと並んでいる(写真左)。サウスブリッジのNH82801GBMや電源コイルは反対側にある(写真右)
photo CPUの熱を拡散する役目を果たす板と、超薄型のブロアーファンを備えたヒートパイプ付きヒートシンク(左)。右はマグネシウム合金製のフレームで、HDDやマザーボードを衝撃から保護する
photo 内蔵の1.8インチHDDは、1プラッタで容量は30Gバイトだ(写真左と中央)。コネクタにはUSBポートが直付けされている。右の写真は標準装備のバッテリーパックSで、容量は7.4ボルト2600mAhだ
photo 左から順にIEEE802.11a/g/b準拠の無線LANモジュール(Mini PCI Express)、DC入力やポートリプリケーター端子を備えたフレキシブルケーブル、ヘッドフォンとマイク端子を備えた基板

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