幅98ミリのスリム筐体にハイパフォーマンス&拡張性を──エプソンダイレクト「Endeavor MR3000」(2/2 ページ)
なるべく“高速”で満足できる仕様のPCが欲しい、でもできるだけ“安価”に──予算や用途に合わせて自分好みに構成できるBTO対応のPCが注目されている。今回はその中でも、最小構成価格が6万900円と安く、BTOにてデュアルコアや3GHzクラスのCPUも選べる高い性能と拡張性をも備えたBTOデスクトップの新スタンダードモデル、エプソンダイレクト「Endeavor MR3000」を紹介しよう。
スリム筐体ながら、HDD×2のRAID構築も行える
本機はこのコンパクトなサイズの筐体ながら、3.5インチHDDを最大2基まで搭載できる。サウスブリッジにICH7Rを採用するため、HDDを2基搭載するさいにはそのままRAID 0(ストライピング)ないしRAID 1(ミラーリング)で運用できるのも特徴だ。もちろんこれら構成もBTOメニューから注文可能であり「Serial ATA II RAIDキット」という、40Gバイト(40Gバイト×2/RAID 1)から500Gバイト(250Gバイト×2/RAID O)までの各容量/RAIDレベル別のメニューが用意されている。
左側のサイドパネルを開けると現れるサイドバーは、後部のレバーによって固定されている。このレバーは拡張カードの固定機能も兼ねており、ねじを使用せずに拡張カードを取り付けできるようになっている。同じくHDDの設置も同様に、プラスチック製のレバー固定によるマウンタが備わる。同社ではこのようなメンテナンス性のよい仕組みを古くから取り入れており、今後の機能拡張も想定できる本機でもそれは引き継がれている。
電源ユニットは本体底面にEnhance Electronics製の細長いタイプを実装する。容量は275ワットで、上向きの吸気穴から吸気し背面へ排気する仕組みとなっている。上部と側面に各1基、計2基のファンを搭載し、うち側面の1基はHDDベイに接する場所に備わる。CPUクーラーは回転数制御機能付きの大口径ファンが採用され、側面のパッシブダクトから直接吸気する。そのために、発熱量が多いPentium D搭載とは思えないほどの静かなPCに仕上がっている。
なかなかの拡張性を備えた、“スリム”ハイパフォーマンスPC
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本機の特徴は、高いパフォーマンスやデザイン性、基本価格のほかに、スリム筐体としては高い拡張性を持っている点にある。HDDを2基まで搭載できるHDDベイ(RAID構築にも対応)、PCI Express x16タイプのグラフィックスカードによるアップグレード、そしてPCIカードによる機能拡張などが可能だ。
ホワイト基調のデザインと本棚の間にも無理なく置けるスリムな筐体により、オフィスや学校・学術施設などへの導入のほか、家庭内の書斎用としてもぴったりだ。例えばBTOメニューにはチップセット内蔵グラフィックスにデジタル出力端子を追加し、デュアル出力に対応できる「アナログ+デジタル出力」メニュー(プラス3150円)やDVI-I×2出力が行える「Quadro NVS285」搭載グラフィックスカードが用意されている。ハイパワーな本機+Quadro NVS285という構成のものをオーダーし、デュアルディスプレイ環境の“株式売買用”として導入するのもよい選択だと思う。
そのため本機はハイパワーなPCのベースモデルとして、今後の拡張をも前提として導入したい場合などに非常に向く。少し拡張するだけでもこのPCは大化けする可能性を秘めていると言えるだろう。
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