低消費電力と高速起動を実現する「ハイブリッドHDD」がWinHECに登場:WinHEC 2006(2/2 ページ)
「Vistaβ2」に注目が集まるWinHECでは最新技術を反映した各種デバイスの展示も行われている。そこで話題の「最新HDD」を紹介しよう。とはいっても「垂直磁気記録」ではないのでご注意あれ。
「Side Show」対応デバイスのプロトタイプが多数展示
すでに製品版の登場までに半年を切ったWindows Vistaだが、さすがにこの時点で新機能などの追加はなく、WinHECの基調講演でも機能のデモストレーションよりも、利用シーンの提案に重点が置かれていた。そのスピーチで際立っていたのが、PC本体の機能を補完する数々のデバイス群で「Side Show」と呼ばれるサブスクリーン表示システムや、UMPC(Ultra Mobile PC)などの超小型PC、タッチペン入力が可能なタブレット型デバイスなどだ。
Side Showは通常のマルチスクリーンとは異なり、あくまで補助的な情報を表示するディスプレイ装置である。これまで、アプリケーションや周辺機器が個別に処理を行っていたメインスクリーン以外のディスプレイ表示をWindows Vistaが標準でサポートしたことになる。基調講演のほか、展示会場で紹介される数々のSide Showデバイスのプロトタイプを見ていると、さまざまな用途を編み出そうと模索しているのがうかがえる。
また、UMPCも使い方しだいで将来性が期待できるデバイスだ。PCの持つフル機能を搭載した超小型PCとして、従来型のWindows CEデバイスよりもアプリケーションやそのパフォーマンス、周辺機器活用の面でいろいろな応用が考えられる。だが一方でこれまでも多くのユーザーから指摘されているように、その価格の高さやバッテリーの持続時間が普及のネックになりそうだ。後者のバッテリー容量に関する問題は、先に紹介したSamsungのSSD技術を活用することで解決できるかもしれない。
タブレット型のデバイスも、今後の普及が期待されている。現在は、医療分野や工場など、比較的限られた範囲での利用が中心となっており、一般ユーザーへの浸透度が低いが、Windows Vistaで大きく改良された手書き入力支援機能により、ビジネスや教育現場など、より広い範囲への普及が期待できそうだ。
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