調査会社の米IDCは3月12日、世界PC市場についての予測を発表した。2008年の出荷台数は3億200万台で、前年を12.8%上回る見通し。2009年の成長率は11%以上となり、以降2012年までは1けた台後半の成長率になるとみている。2012年の出荷台数は4億2600万台に達する見通しだ。
金額ベースでは、2008年の出荷額は、前年比7.4%増の2800億ドル近くになる見込み。その後3年間は4%程度の成長率が続き、2012年には3300億ドル規模に達するという。平均価格の下落を、出荷台数の伸びと、デスクトップより高値なノートPCへの移行が相殺すると予測されている。
IDCは「景気の悪化は、確かにPC市場に水を差すだろう」としながらも、2007年第4四半期に、2005年半ば以来の急速な伸びがみられたこと、ノートPCへの移行が今後も続く見通しであること、安価なノートPCの登場がPC市場をけん引することなどを指摘し、「今後数年は成長が続く」としている。
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