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5分で分かった気になる、5月のアキバ事情2006年5月(1/2 ページ)

ゴールデンウィーク商戦を終えてもアキバに休みはない。月末には早速AMDの新ソケット「Socket AM2」に対応したCPUとマザーが登場。自作市場の起爆剤として期待を集める。

Socket AM2環境がいきなり充実!――AMDユーザーは性能向上の報告を座して待つ

 AMDの新ソケット「Socket AM2」に対応したCPUとマザーボードの販売が、5月23日からアキバ各ショップで始まった。CPUはAthlon 64 X2とAthlon 64、Sempronの計11モデルが登場し、入荷数の少なかったAthlon 64 X2の2製品を除いて潤沢に出回っている。また、T-ZONE.PC DIY SHOPでは、6月末~7月初頭の登場が噂されているAthlon 64 X2最上位の「5000+」を搭載したデモ機が展示された。

T-ZONE.PC DIY SHOPでは、Athlon 64 X2 5000+を搭載したデモ機が展示された。なお5000+の製品版が出荷されるのは、6月末以降とみるショップが多かった
Socket AM2対応のAthlon 64(写真=左)と、Sempron(写真=右)。Socket 939/754モデルとの価格差は0~5%に収まっている

 マザーボードは4メーカー計7機種が登場。Socket AM2用チップセットの最上位「nForce 590 SLI」を搭載したASUSTeK「M2N32-SLI DELUXE/WIFI」(3万2000円前後)から、1万円以下で買えるBIOSTAR「GeForce 6100 AM2」まで出回っており、それぞれのモデルは初回入荷としては潤沢だった。

Socket AM2対応マザーボードで一番人気の「M2N32-SLI DELUXE/WIFI」
MSIからは「K9N SLI Platinum」(写真、2万4000円前後)と「K9N Neo-F」(1万4000円前後)が登場。Socket AM2対応マザーの中で5月末現在もっとも潤沢に出回っている2機種だ
BIOSTAR製は3モデル。ATXマザー「TForce 550」(写真=奥、1万1000円弱)とmicro ATXマザー「TForce 6100 AM2」(写真=手前、1万円弱)のほか、低価格な「GeForce 6100 AM2」(1万円弱)もある
入荷ショップは少ないものの、ギガバイトのmicro ATXマザー「GA-M51GM-S2G」(1万2000円前後)も登場している

 Socket AM2対応パーツは、新規格が登場して間もない時期にありがちな供給不足もなく、順調にアキバに登場したが、ほとんどのショップで売り上げに直結していない状況だ。某ショップは「性能向上がどれほど見込めるのかまだ未知数の部分が多い。多くのユーザーは各種のベンチマーク報告を参考にして、購入を検討している段階ですね」と話す。

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 Socket AM2タイプのCPUはAMDで初めてDDR2に対応しており、メモリ周りのスピードアップが性能向上のカギとなる。T-ZONE.PC DIY SHOPは「Socket AM2が対応している最高速のPC2-6400(DDR2-800)でないと、目に見えるパワーアップは期待できないようです。同メモリが潤沢に出回るようになれば、一気に買い換えが進む可能性があります」。

 PC2-6400メモリは1Gバイトで2万円前後の製品が複数登場しているが、アキバ全体ではまだ在庫は少ない。夏のボーナス時期までに潤沢に出回れば、AMDユーザーの買い換えブームが起きる可能性はある、かもしれない。

5月末に登場したコルセアのPC2-6400メモリ「TWIN2X2048-6400C4」。NVIDIAとコルセアが開発した「EPP」技術により、安全な範囲のオーバークロックを自動で施せるようになる。1Gバイトの2枚セットで、価格は4万円前後だ
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