ハイエンドのくせに低価格なニクイやつ――「HP Photosmart 3210 All-in One」(2/2 ページ)
日本ヒューレット・パッカードの複合機「HP Photosmart 3210 All-in-One」は、多彩なラインアップの中でもハイエンドに属するモデルだ。フラッグシップの「HP Photosmart 3310 All-in-One」と同じエンジンを搭載しながら、同社の直販価格で2万3940円と抜群のコストパフォーマンスを誇る。高い性能を持ちながら、手ごろな価格を実現したその秘密と実力のほどに迫った。
快適プリントとクラス最高のランニングコストを実現
複合機でもっとも使われる機能は、何といってもフォトプリントだ。Photosmart 3210は印刷が高速でしかも高画質なので、フォトプリントを存分に楽しめる。新開発の多孔質メディア「アドバンスフォト用紙」を使うと、最高画質(最大dpi設定)のL判フチなし印刷でも約54秒しかかからない。従来からの膨潤型メディア「プレミアムプラスフォト用紙」では、印刷中のインク乾燥時間が若干長いので速度は落ちるが、それでも約93秒ですむ。PCから印刷しても、メモリカードスロットやPictBridgeからのダイレクトプリントでも、同様の印刷速度が得られる。画質については、発色の安定性が光る。どんな画像でも、派手すぎず地味すぎず、見栄えする色合いで出力してくれるため、安心してプリントできるのだ。
印刷が速いと、ついつい大量にプリントしてしまう。そこで気になるのはランニングコストだが、その点もPhotosmart 3210は抜かりない。インクを無駄にしないプリントエンジンに加えて、純正の消耗品であるフォトバリューパックに注目だ。200枚のL判アドバンスフォト用紙と6色のインクがセットになったフォトバリューパック(Q7968AJ)を購入すれば、1枚あたりのランニングコストはたったの約19円になる。ショップDPEのデジカメプリントは約30円前後が相場であり、たくさん印刷するほど、この差は効いてくる。日ごろから大量にプリントする場合でも、ランニングコストをそれほど気にせずにすむのは本当にありがたい。
冒頭でも述べたように、Photosmart 3210は比較的低価格でありながら、性能と機能はハイエンドそのものだ。直販で2万3940円という価格は、競合機を見渡すと他社ではミッドレンジのゾーンであり、ハイエンドクラスと比べてスペックが落ちる製品も多い(スキャナのイメージセンサがCCDではなくCISなど)。それを考えると、Photosmart 3210のコストパフォーマンスは群を抜いている。十分な予算があるならPhotosmart 3310で決まりだが、FAX機能は不要という人や、できるだけ高性能な複合機を低コストで導入したい人には、Photosmart 3210がおすすめだ。
現在、日本ヒューレット・パッカードの直販サイトでは、購入から30日以内なら返品と返金が可能な「HP インクジェットプリンタ お試しキャンペーン」と、購入後にキャッシュバックが受けられる「HP Photosmart 3310/3210キャッシュバックキャンペーン」が実施されている。キャッシュバック額は、Photosmart 3310が5000円、Photosmart 3210が3000円だ。つまり、Photosmart 3210がわずか2万円強で手に入ることになる。本機を実際に使ってみたり、安く入手するチャンスなので、ぜひこの機会を活用してほしい。
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提供:日本ヒューレット・パッカード株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年7月25日
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