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複合機の最新モデルとおすすめ機種PC USERが注目する(2/4 ページ)

満を持して投入した、最新プリントエンジンを搭載する最上位モデルからお手頃価格のエントリー機まで、複合機全4モデルをレビュー。

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HP Photosmart 3310

日本ヒューレット・パッカード 03-6416-6660

HP Directplus価格:42,840円

 HP Photosmart 3310は、日本HPのコンシューマー向け製品の頂点に立つ複合機だ。プリンター、スキャナー、コピー、ダイレクトプリント、FAXの5機能を1台に集約したうえ、無線/有線LAN、自動両面印刷などの要素を盛り込んでいる。あいかわらずズバ抜けたコストパフォーマンスだ。

 しかし、今年はコストパフォーマンスよりもプリントエンジンの性能に目が行く。従来機には「フォトプリントが遅い」「ランニングコストが高い」という2大短所があったが、新型エンジンではこれを見事に解消している。前者については、ヘッドとカートリッジを分離型とし、ノズル数を従来の3.25倍に引き上げて対応。各色650ものノズルを持つだけに、印刷速度はとにかく速い。

 コスト面では、アクティブ・エアーマネージメント機構(AAM)を用いたインクメンテナンスシステムにより対応している。AAMはエンジンに組み込まれた循環系でインクの脱気を行なうシステムだ。メンテナンスによるインクロスをなくし、コストの上昇を防ぐ。さらに、6色独立式になったインクタンクとアドバンスフォト用紙L判200枚をセットにしたフォトパックも発売。3,885円と単体で購入するよりも格段に安く、L判1枚あたりのコストは概算で約19円におさまる。

 ただ、スキャンエンジンはやや力不足だと感じた。フィルムスキャンに対応したのはよいが、その品質やドライバーの機能には疑問が残る。一方、スタンドアローンのインターフェイスは比較的簡素だが、センサーを利用した自動設定システムを採用するため、ユーザー設定の必要は少なくすむ。しかも、今回は自動色補正のできがよい。

 いわゆるアミューズメント機能が少ないため、エプソンやキヤノンのような華やかさはないものの、利便性を追求した設計には好感が持てる。フォトダイレクトとコピーが主体ならば、最もおすすめできる製品だ。


レイアウトはL判フチなしとA4への割り付け/フチなしのみで、写真ごとに1部ずつの印刷しか指定できない。とはいえ、用紙の種類はセンサー任せなので設定項目は少なく、簡単だ。

ポンプを使った循環システムのみならず、染料系の6色独立となったインクカートリッジもトピックだ。ヘッドとは分離型で、ヘッド側のタンクに常時1枚ぶんのインクをリザーブするシステムも目新しい。

4800dpiのCCDを搭載し、ついにフィルムスキャンに対応した。35mmスリーブ6コマ、マウント4コマ用のガイドが付属するが、サムネイルプレビューやマルチクロップに非対応なのが惜しまれる。

3.6型液晶とともに操作パネルそのものが上方にチルトする機構だ。各モード用のボタンが設定呼び出しも兼ねるほか、テンキーにも機能が割り付けてあり、意外にボタン数は少ない。操作メニューにエプソンやキヤノンのようなウィザードはないが、用紙センサーの存在がそれを補う。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***


提供:日本ヒューレット・パッカード 株式会社
ソフトバンク クリエイティブ株式会社 PC USER 12月号『複合機・プリンター コンプリートガイド』 より抜粋

制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年1月17日

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