AMDを脅かすIntelの猛攻が始まった:週末アキバPickUP!(1/4 ページ)
Intelの次世代CPU「Core 2」シリーズがアキバに登場し、PCパーツショップでCPUの売れ筋モデルに変化が生じている。今週のキーワードは「Core 2シリーズ」「血塗られた値下げ競争」「電源のトレンドが変化」「CPUクーラーは静音重視に」だ!
Intel次世代CPUの尖兵――約13万円の石が売れる理由
今週の木曜日、Intelの次世代CPU「Core 2」シリーズ第一弾となる「Core 2 Extreme X6800」が複数のショップに登場した。価格は12万6000円から13万1000円前後で、在庫は少数。
Core 2 Extreme X6800は、Intelが発表したデスクトップ向けの次世代CPU「Core 2」シリーズ5製品の中で最上位に位置するモデルだ。動作クロックは2.93GHzで、対応するFSBは1066MHz。ソケットはLGA775に対応し、2つのコアが共有する2次キャッシュを4Mバイト搭載している。Pentium Extreme Editionから大幅に消費電力が下げられており、TDP75ワットを実現した。
すでに複数のショップが下位モデルとなる「Core 2 Duo」の発売告知を行っているにも関わらず、Core 2 Extreme X6800は10万円を超えるCPUとしては異例の売れ行きを記録している。木曜日のうちに入荷分の9割が売れたというパソコンショップ・アークのほか、入荷分を1日で売り切った店舗がいくつもあった。TSUKUMO eX.は次回入荷分まで予約が埋まっている状況とのこと。
クレバリー1号店は「これまで“Extreme”シリーズはヘビーゲーマーなどの一部の人だけが購入していたので、週に数個売れれば十分という印象でした。ところがCore 2 Extremeは、10個近く入荷して1日で売り切れました。来週にはCore 2 Duoが登場するので落ち着くとは思いますが、記録的な大ヒットといえるでしょう」と語る。
また、某ショップは「Pentium DでIntel製CPUから離れていったユーザーが、Core 2 Extremeの登場を機に戻ってきた印象ですね。Pentium Dのネックだった消費電力の高さも解消し、性能も格段に向上しているので人気も理解できます」と分析する。
なお、Core 2 Duoは8月5日(土)の深夜に発売が開始される。いくつかのショップでは予約を受け付けているが、今週金曜日の時点ですでに予約が殺到しており、ドスパラ秋葉原本店では注文が多すぎてE6600とE6700の予約を締め切ったほどだ。Core 2 Duoは下位のラインアップなら2万台で購入できるためターゲットの幅が広く、Extreme以上の記録的なヒットが予想される。
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