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“巨人”Intelに立ち向かうマザーベンダー事情週末アキバPick UP!(1/4 ページ)

今週のアキバはお盆が過ぎたばかりで、新製品がやや少なめ。注目を集めていたのは、Core 2 Duo対応の低価格マザーだった。キーワードは「G965 vs 945G」「E6700の便乗キャンペーン」「SapphireもMMOとコラボ」「Merom対応のベアボーン?」だ!

2万円以下の攻防――隙のないIntelのG965マザーに対応する945Gマザー

ギガバイト「GA-945G-S3」

 Intel 945Gチップセット搭載タイプのCore 2 Duo対応マザーは、先週からアキバに出回っており、今週の木曜日にはギガバイトのATXマザー「GA-945G-S3」が登場した。価格は1万5000円前後で、在庫は潤沢だ。

 GA-945G-S3は、PCI-Express x16スロット1基とPCI-Express x1スロット3基を備えるATXタイプのマザーボード。Intel 945Gチップセットを採用するため、オンボードグラフィックスが利用できるが、サポートするメモリクロックは最大DDR667までとなる。

 TSUKUMO eX.は「GA-945G-S3はシビアに性能を追求しないライトユース向けとして好評を得ています。オンボードグラフィックスを使って、できる限り安くCore 2マシンを組み立てるならお勧めの製品といえます」と話す。

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 先に登場したIntel 945G搭載のASUSTeK「P5LD2 SE R2.0」とともに、GA-945G-S3は各ショップで順調に滑り出しを見せている。しかし今週、わずか2000円の価格差でIntel純正のG965マザー「DG965WHMKR」が登場した。価格は1万7000円前後。入荷した某ショップは「確実に945Gマザーと食い合いになるでしょう」ともらしていた。

Intel「DG965WHMKR」

 DG965WHMKRは、サウスチップに「ICH8DH」を採用したG965マザーで、オンボードのVGA出力が可能なほか、「Viiv」に対応している。拡張スロットはPCI-Express x16が1基とCPI-Express x1が3基、PCIが3基の構成。

 他社製のG965マザーが2万円以上するのに対し、純正のIntelマザーは3000円以上も安い。その理由はショップによって見解が分かれたが、一番多かったのは「純正ゆえにチップセットのコストを抑えられるうえ、利幅を抑える営業努力をも始めたのでは」というコメント。

 一昔前、Intel純正マザーは他社製品より1割程度高かった。しかしi945シリーズの登場を機にこれが逆転。同じスペックなら、純正マザーでそろえたほうが安くすむようになっている。「チップセットを安く買えないほかのマザーボードベンダーは、不満だらけでしょうね。しかし、“巨人”Intelには何も言えない、言っても耳を貸してくれないのが実情。価格で勝負できない分、今では別の方向で差別化を狙っています」(某ショップ)という。

 ギガバイトはコンデンサを高性能化し、ASUSTeKは高級路線でブランド力を高めたというわけだ。その甲斐あってか、現在もIntelに圧倒的な差はつけられていない。

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