レビュー

“Merom”搭載でパフォーマンスが大幅アップ──ソニー「VAIO type S VGN-SZ92PS」(3/3 ページ)

「所有する喜び」を感じさせるデザインとハイエンドノートPCにふさわしい性能を持つ「VAIO type S」。新製品ではCore 2 Duo搭載モデルが加わってパフォーマンスがさらに強化された。

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 肝心のパフォーマンスだが、試用機はモバイル向けインテルCore 2 Duoの最上位モデルとなる動作クロック2.33GHzのT7600を搭載しているだけあって、「PCMark05」、「PCMark04」、「3DMark05」、「3DMark03」のいずれでもデスクノートPCに匹敵するパフォーマンスをたたき出している。もちろん、ハイエンドグラフィックチップを内蔵して3D性能を売りにしたゲーマー向けデスクノートと比較すると3D性能にやや物足りなさを感じるのは事実だが、VAIO type Sが厚さ22.8ミリ、1.69キロのモバイルノートPCという事実を思うと瞠目するばかりだ。

 薄い筐体に高性能のパーツを搭載したことで気になる発熱を「MobileMeter」で計測してみると、平常時でCPU温度44度、HDD温度が38度程度だ。PCMark05を実行してみると、STAMINAモードではおおむね52度前後、動画エンコードといったCPUに負担がかかる作業をした場合は最高温度の58度をマークした。SPEEDモードでは、だいたい64度前後で推移し、グラフィック機能を試すテストの実行時に最高温度の81度を記録した。なお、HDD温度はモードにかかわらず38度から40度で安定していた。

 内部温度はかなり高いが、排熱がうまくいっているのか、PCMark05の実行中でもキーボードの左側がほんのりと暖かかくなる程度で熱による不快感はとくにない。ただし、本体裏側は我慢できないほどではないもののそれなりに熱いので、ひざの上にのせて作業する場合は要注意だ。また、排気ファンはある程度の音が出るものの、回転数が安定している上に低音域を中心とした音なのでとくに耳障りだと感じることはなかった。

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 VAIO type Sは、ビジネス・ホビーを問わず利用できるだけのパフォーマンスを薄い筐体に詰め込み、さらには質感の高さと高級感漂うスタイリッシュなデザインが「所有する喜び」を喚起してくれる。普段はデスクノートとして使って、必要とあればそのまま持ち出せるマルチな性能を求めるユーザーにはぜひとも勧めたいノートPCだ。

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