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「8800 GTX」品薄の背景、出荷レースを制したのは――週末アキバPickUP!(1/3 ページ)

「GeForce 8800」を搭載したグラフィックスカードがアキバの店頭に一斉に並んだ。上位のGTXは品薄状態だが、その背景には大量のリコールがあった。今週のキーワードは「GTX品薄の理由」「お勧め電源」「nForce680i」だ!

水面下のタイムレース

GeForece 8800のポスターが目立つ(フェイス秋葉原本店)

 「GeForce 8800」シリーズの発売が始まった今週の木曜日は、開店前から熱心なユーザーがショップに詰めかけた。お目当ては上位のGTX搭載カードで、なかにはSLI構築のために2枚購入した人もおり、30分も待たずに売り切れた店舗が続出。しかし、夕方には勢いが収まり、比較的潤沢なXFXとギガバイト、InnoVisionの製品が複数枚店頭に並んでいる光景を目にした。

 T-ZONE.PC DIY SHOPは「8800 GTXを求めるユーザーの購入ラッシュは午前中がピークでした。ハイエンド志向の人は発売直後に買い求めるので、土日にラッシュがもう一度来て、あとは落ち着くでしょう」と話す。現在品薄傾向のGeForce 8800 GTXも、来週以降は買いやすくなる可能性が高い。

 GeForce 8800シリーズは、ピクセルシェーダやバーテックスシェーダなどを統合した新しいシェーダを大量に搭載する最新GPUだ。旧ハイエンドの7900 GTXが計32個のシェーダを搭載していたのに対し、上位のGeForce 8800 GTXは128個、下位のGeForce 8800 GTSでも96個搭載するなど圧倒的な差がある。また、搭載されるDDR3メモリの容量も、8800 GTXは768Mバイト、8800 GTSは640Mバイトと上がった。8800 GTXの性能は7900 GTXの約2倍と言われており、8800 GTSもそれに準じたパフォーマンスが期待できる。なお、リファレンスデザインでは、どちらのGPUを採用した場合でもスロットを2段占有する大型クーラーを搭載している。写真を見れば分かるが奥行きも異常に長い。

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8800 GTS搭載カード(上)よりも、8800 GTX(下)搭載カードのほうが約4センチ長い(写真=左)。8800 GTXはSLIコネクタを2基備えているが、現在は3枚以上のSLI構築はサポートしていない(写真=中央)。8800 GTSは、従来どおり1基のSLIコネクタを備えている(写真=右)

 今回GeForce 8800 GTXが品薄だった背景には、ハイエンドユーザーの人気に加え、もともとの入荷数が少なかったことがある。これは発売直前になって同GPUに不具合が発生し、各メーカーが回収・再出荷を行っていたためだ。木曜日の時点では、GTSモデルが8社確認できたのに対し8800 GTXは3社だけと、対処が間に合わなかったと思われるメーカーが多い。

 某ショップは「XFXやギガバイト、InnoVisionなど、日本での体制が整ったメーカーだけが解禁に間に合った印象です。そう考えれば、次はASUSTeKやリードテックの製品が間もなく登場するでしょう」と予想する。さらに「ハイエンドカードの需要は週末までにある程度満たされるので、来週以降に登場しても手を出す人は少ないかもしれませんね」(クレバリー1号店)など、出荷レースに遅れをとったメーカーの製品が売れなくなると心配する声も多かった。

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