Core2ユーザーもNVIDIA SLIが使えるぞっ──nForce 680i SLIの「最高級」な性能に迫る:イマドキのイタモノ(3/3 ページ)
Core2 Duo、Core2 Quadと新規格のCPUがこれから続々登場するインテル製CPU。しかし、ゲーマーにとってNVIDIA SLIが使えないのはイタかった。しかし、このチップセットがその悩みを解決してくれるのだ。
Intel 975Xを上回る高い性能を発揮。Core2 Extreme QX6700で最強環境実現か?
それでは、実際のベンチマークプログラムを利用してnForce 680i SLIの性能を計測していこう。比較対象として用意した条件は「チップセットIntel 975Xに定格のDDR2-667を実装」した構成に加えて、オーバークロックとなる参考データとして「Intel 975XにDDR2-800を実装」した構成でも計測した。CPUはCore2 Extreme QX6700(動作クロックは2.66GHz)を共通して使用している。なお、nForce 680i SLIに関してはCPUクロックを3.33GHz、FSBを1333MHz、メモリを1111MHzにオーバークロックした結果も計測しているので、参考にしていただきたい。なお、Intel 975XがサポートしていないNVIDIA SLIでのベンチマークは行っていない。
グラフを見て分かるように、nForce 680i SLIは定格動作においてもすべての結果でIntel 975Xを上回った。考えてみれば、メモリが高速な設定になっているnForce 680i SLIがIntel 975Xを上回るのは自然な結果だろう。注目したいのはPCMark05のメモリテストだ。同じDRR2-800になっているIntel 975Xを上回る結果を定格動作のnForce 680i SLIは示している。こうしたことからもnForce 680i SLIのメモリコントローラの優秀さがうかがえる。
3.33GHzにオーバークロックした環境でも、今回行ったベンチマークはすべて正常に動作した。ただし、3DMark05を行うと途中で落ちてしまうので、このクロック設定で常用するのは厳しいかもしれない。オーバークロックでどこまで動作するかについては、CPUやボードの個体に大きく依存するので、このリポートも参考程度と考えていただきたい。なお、今回のオーバークロックでは、冷却方式において特別なことはやっていない。常温の室内で空冷だけで行っている。
nForce 680i SLIはインテルプラットフォーム用のチップセットとしては性能面で最強であると言ってもいいだろう。Core2 Extreme QX6700をサポートするインテル製チップセットはIntel975XだけでIntel 965シリーズは今のところサポートされていない(ただし、マザーボードベンダーが独自にサポートしている例はある)のに対して、nForce 680i SLIは標準でCore2 Extreme QX6700にも対応しており(そして、ミドルレンジのnForce 650i SLI、バリュークラスのnForce 650i Ultraも対応している)、そして何よりもインテル製チップセットが対応していないNVIDIA SLIが構築できるアドバンテージもある。ハイエンドゲーマーがインテルプラットフォームを選びたいというのであれば、nForce 680i SLIはまず最初に選びたいパーツであると言っていいだろう。
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