NVIDIAからインテル向けチップセット「nForce 600i」シリーズ発表:Core2 Duo E6300が3GHz超で動いちゃうかも
NVIDIAは9日(日本時間)、「nForce 680i SLI」をはじめとする3種類のインテル向けチップセットを発表した。大幅に機能を拡張したメモリコントローラやオーバークロック機能が特徴だ。
nForce 600iシリーズはインテルのクアッドコアCPU「Core2 Extreme QX6700」や従来のCore2 Duoなどに対応するチップセット。いずれもCPUソケットはLGA775をサポートする。FSBは1066MHz、メモリはDDR2-800MHz。CPUと接続する「SPP」と各種インタフェースバスやオーディオ、PCIをコントロールする「MCP」の2チップで構成される。
最上位モデルの「nForce 680i SLI」ではデュアルチャネルDDR2メモリコントローラを改良し、nForce 590シリーズで実装してきたオーバークロック機能を強化、同じくメモリアクセラレーション機能のSLI Memoryも改良が施されている。また、グラフィックスカードに対応するPCI-Expressは、SPPでPCI-Express X16を1つ、MCPでPCI-Express X16を1つにPCI-Express X8を1つの計3スロットを有する。また、2つのギガビットイーサに6ポートのSerial ATA、10ポートのUSB 2.0を実装可能。
nForce 680i SLIでは、オーバークロック機能をnForce 590 SLIから大幅に改善させ、NVIDIAの検証作業でCore2 Duo E6300(動作クロック1.86GHz)を搭載したシステムで最高FSBが2100MHzに、CPUの動作クロックが3.55GHzに、メモリクロックが1200MHzにそれぞれ達したと説明している。
ミドルレンジの「nForce 650i SLI」はnForce 570 SLI Intel Editonの後継に相当するチップセットで、強力なオーバークロック機能は有さない。NVIDIA SLIに対応するがPCI-Express X8×2の構成にとどまる。バリュークラスのnForce 650i UltraはNVIDIA SLIに対応しない。
NVIDIAでは従来からGPUを搭載したグラフィックスカードをリファレンスとしてパーツベンダーに供給し、それをベンダーは自社ブランドとして販売する方式をとっていたが、nForce 680i SLIチップセットを搭載したマザーボードでは同様にNVIDIAがリファレンスをマザーボードベンダーに供給しているとしている。
なお、ITmediaでは別記事にて詳細な解説とレビュー記事を掲載する予定なので、そちらも参照していただきたい。
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