ノートPCの普及とともにモバイルアーキテクチャも進化──IDFがいよいよスタート:Intel Developers Forum 北京 2007(2/2 ページ)
IDF Beijing(北京)2007の開幕前夜となる16日、インテルのムーリー・エデン氏が現在のモバイル・プラットフォームを取り巻く状況と将来の展望について語った。
動作デモで示されたIntel Turbo Memoryの効果
エデン氏のスピーチでは「Intel Turbo Memory」のデモも披露された。これはNAND フラッシュメモリをプラットフォームに実装することでHDDのアクセス頻度を低減し、アプリケーションのロードと実行が最大2倍、休止状態からの復帰が最大1.5倍高速になるほか、消費電力が0.4ワット低下するというものだ。デモでは、「Google Earthを起動しながらPhotoshop Elementsで画像を閲覧する」タスクが終わるまでの時間で比較していたが、Intel Turbo Memory搭載PCで68秒、非搭載PCで120秒と、この技術がパフォーマンスの向上に大きく貢献していることがアピールされた。
エデン氏は、ビジネス向けの新ブランド「Intel Centrino Pro」にも言及し、このブランドの要件を満たすには、Core 2 DuoとIntel Active Management Technology v2.5、4965AGN/AGが必要であると説明した。
2008年前半にリリースが予定されている45ナノプロセスCPU「Penryn」では、現行のIntel Core Microarchitectureをさらに進化させた「Enhanced Intel Core Microarchitecture」が採用される。動作クロックの引き上げやSSE4の実装、バス帯域の向上が図られ、キャッシュサイズも6Mバイト(クアッドコアで12Mバイト)に増やすことが計画されている。従来ではフラッシュのみにとどめていた1次キャッシュを休眠させる「Deep Power Down Technology」や、Santa Rosa対応CPUでも実装される「Enhanced Intel Dynamic Acceleration Technology」など、さらに電力効率を高める技術が採用される。
Penrynリリース後は、2008年前半にPenrynとCantigaチップセット、NAND フラッシュメモリ「Robson 2.0」、WiMAXアドインカード「Dana Point」、またはWi-Fi/WiMAXコンボカード「Echo Peak」を組み合わせた「Montevina」へ移行するというロードマップが示された。
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