デル、“Santa Rosa”Latitudeと“AMD”Latitudeを発表
デルは5月9日、Latirudeの新製品3モデルを発表した。このうち上位2モデルは新世代Centrino(開発コード名“Santa Rosa”)を採用する。
今回発表された新製品は法人向けの「Latitude D830」「Latitude D630」「Latitude D531」の3モデル。D830とD620は、それぞれ現行の「Latitude D820」「Latitude D620」の後継で、D531は現行の「Latitude D520」のAMDプラットフォームシリーズとなる(D520はインテルプラットフォーム)。最小構成における価格はD830で19万2675円、D630で18万75円、D531で12万225円。いずれも発表と同時に販売を開始する。
Latitude D830と同D630は従来モデルの筐体を継承しているが、内部はこれまで“Santa Rosa”という開発コード名で呼ばれていたインテルの新世代モバイル向けプラットフォームに一新された。チップセットにIntel GM965、もしくはIntel PM965を選択可能。BTOで用意されているGPUの「Quadro NVS 135M」(ビデオメモリ256Mバイト)もしくは「Quadro NVS 140M」(D830のみ選択可。ビデオメモリ512Mバイト)を搭載する場合はIntel PM965を、搭載しない場合は統合型のIntel GM965をそれぞれ組み込むことになる。CPUもFSB800MHzに対応したモデルが用意される。
“Santa Rosa”Centrinoで導入されたHDDキャッシュメモリ技術“Robson”(開発コード名)ことIntel Turbo MemoryもD830とD630で利用できるほか、HDDにフラッシュメモリを組み込んだハイブリットHDD、SSDがBTOの選択肢として用意されている。無線LANモジュールもIEEE 802.11nに対応する。なお、デルの説明によると、これらのHDDはそれぞれ「排他的」に選択するようになる。
Latitude D531は、デルの法人向けノートPCでは初めてとなるAMDプラットフォームを採用した製品。CPUはTurion 64 X2、もしくはモバイルSempronが用意され、チップセットにはAMD M690Tを搭載する。AMD M690Tはグラフィックスコアを組み込んだ統合型チップセットで、DELLの資料によるとD531に搭載されているAMD M690Tでは「Radeon X1270」を内蔵するとされている。また、AMD M690TはHDMIインタフェースをサポートするが、D531はHDMIインタフェースを搭載しない。
筐体サイズはD520よりやや横長の361×262.6×35.3ミリ。最小構成時における重さは2.6キロとやや重くなっている。液晶ディスプレイは14.1インチ、もしくは15.4インチワイドで最大解像度は15.4インチワイドディスプレイで「1440×900ドット」「1280×800ドット」の2種類、14.1インチワイドで「1280×800ドット」の1種類となる。1440×900ドットを表示できる15.4インチワイドディスプレイは、法人向けでは珍しい光沢画面の「TrueLife」パネルを採用する。これは、米国の教育向け市場におけるユーザーの要望に応えたもの。
HDDはD830やD630と同様に、ハイブリッドHDDや暗号化HDDがBTOの選択肢として用意。無線LANもIEEE 802.11nに対応する。
D531は、D520で採用されていなかったTMP1.2チップの実装やセキュリティソフトウェアが導入されるなど、セキュリティ面も強化されている。
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