見た目も中身も“本気”のモバイルノート――デル「XPS M1330」を試す:生まれ変わったXPS最軽量モデル(3/3 ページ)
デルの「XPS M1330」は、デザインとパフォーマンスの両面を追求したモバイルノートPC。モバイルPCであることを忘れるほど、Vistaが軽快に動作する。
ハイパフォーマンスをスタイリッシュに携帯したいユーザーへ
システムのパフォーマンスについてもチェックしておこう。今回入手した機材は、グラフィックスチップにNVIDIA GeForce 8400M GSを搭載するなどハイスペックな構成だったため、WindowsエクスペリエンスインデックスのスコアはモバイルノートPCとは思えないほど高い。総合スコアは4.0だが、各サブスコアはプロセッサが5.3、メモリが4.8、グラフィックスが4.0、ゲーム用グラフィックスが4.6、プライマリハードディスクが5.2といずれも4.0以上をキープしている。
各種ベンチマークテストプログラムの結果も優秀だ。PCMark05ではメインストリームのデスクトップPCにもまったく見劣りしない5000オーバーのスコアを叩き出しており、3DMark06のスコアもNVIDIA GeForce 8400M GSのおかげでモバイルノートPCとしては非常に高いものとなった。FF XIに至っては、高解像度のHigh設定でもデフォルト状態で十分すぎるほど快適に動作可能な「とてとて」レベルのスコアが出ている。
XPS M1330は、デルの個人向けノートPCとしては現状で唯一のモバイル機だが、本体サイズやバッテリー駆動といった携帯性においては、他メーカーのモデルに見劣りしてしまう。しかし、Santa Rosa世代のアーキテクチャと外付けグラフィックスチップのNVIDIA GeForce 8400M GSにより、Windows Vistaや最近のゲームが軽快に動かせるハイスペックを2キロ弱の重さで持ち歩ける点は強力なアピールポイントになる。
モバイルノートPCに高いパフォーマンスを求める人はもちろん、メーカー製PCのプリインストールOSがWindows Vistaに移行してから全体的な処理が重くなったせいで、モバイルノートPCが欲しくても手が出せなかったという人は、XPS M1330をぜひ選択肢の1つに加えてほしい。
関連キーワード
ノートPC | Windows Vista | Intel | NVIDIA | Core 2 Duo | GeForce | Santa Rosa | Dell
関連記事
そのモバイルノートは絹のごとき滑らかさ――写真で見る「XPS M1330」
デルの個人向けハイエンドPCブランド「XPS」から、Santa Rosa世代のモバイルノートPC「XPS M1330」が登場。早速、実機を見回してみた。Santa Rosa×SSD×HDMIのスタイリッシュモバイル――「XPS M1330」
デルは6月27日、個人向けハイパフォーマンスPC「XPS」シリーズの新モデルとして、13.3インチワイド液晶搭載のモバイルノートPC「XPS M1330」を発表した。デル、個人向けブランドをInspiron/XPSに統合し全モデル一新──XPSの新モバイルPCも登場
デルが個人向けPCを一新し、Inspiron/XPSブランドに統合した。あわせて新たなモバイルPCも追加された。デルが放つ次世代スタンダードノートPC――Inspiron 1520
デルの新モデルで、15.4インチワイド液晶ディスプレイを搭載したスタンダードノートPCがInspiron 1520だ。インテルプラットフォームのスリムタワー──「Inspiron 530s」
4機種投入されるデルの新生コンシューマー向けデスクトップPCのうち、Inspiron 530sはインテル製CPUとチップセットを搭載するスリムタワーモデルだ。最小構成価格は6万4050円から。インテルプラットフォームのミニタワー──「Inspiron 530」
4機種投入されるデルの新生コンシューマー向けデスクトップPCのうち、Inspiron 530はインテル製CPUとチップセットを搭載するミニタワーモデルだ。最小構成価格は6万8250円から。AMDプラットフォームのスリムタワー──「Inspiron 531s」
4機種投入されるデルの新生コンシューマー向けデスクトップPCのうち、Inspiron 531sはAMD製CPUとNVIDIA製チップセットを搭載するスリムタワーモデルだ。ベーシック構成価格は5万9850円から。AMDプラットフォームのミニタワー──「Inspiron 531」
4機種投入されるデルの新生コンシューマー向けデスクトップPCのうち、Inspiron 531はAMD製CPUとNVIDIA製チップセットを搭載するミニタワーモデルだ。最小構成価格は5万7850円から。デルが新年度の方針を発表――「Dell 2.0 Japan」
デルが2008年度(2007年2月~2008年1月)の事業戦略を発表した。グローバル戦略の「Dell 2.0」は、日本でどのような内容に仕上がっているのだろうか。コンシューマー分野を中心に見ていこう。VistaかXPか、それが問題だ――デル「XPS M1210」
デルの個人向けPCで唯一のモバイル機「XPS M1210」は、OSにVistaとXPが選べる。実際のところ、どちらを買えばいいのだろうか……。教えて、ハムレット!日本解禁!「3GHz超え」XPS 720 H2C エディションのパフォーマンスを堪能する
「過激なデルっ!」を象徴するXPSデスクトップがついに国内でも“公認”オーバークロックバージョンになった。もう、日本人もPenrynまで待つ必要はない。「“Penryn”なんてメじゃないぜ」──XPS 710 H2C Edition最強伝説
デルのXPS 710 H2C Editonは「学校ではいたって真面目な委員長がライブハウスで炸裂」というイメージがあるのだが、それって私だけでしょうかね。漆黒の最強PCをブン回す──デル「XPS 710 H2C Edition」
強力なハイブリッドクーラーユニットを搭載したこのマシンは、“あの”デルが公式に「オーバークロック」して出荷する最強のゲームPCである……、米国では。17インチワイド液晶を搭載した「究極」のノートPC――デル「Inspiron 9400」
直販PCで名をはせるデルのノートPCシリーズで、フラッグシップに位置するのがInspiron 9400だ。17インチワイドの大画面液晶を搭載した、デスクトップPCをもしのぐ性能を持った製品の実力を見ていきたい。Vistaノートはパッケージがお得!?――デル「Inspiron 1501」
Windows VistaになってPCの価格が上昇したという。そのような中、デルのInspiron 1501はノートPCながらオンライン限定パッケージで10万円以下のお買い得なモデルが用意されている。Inspiron×AMDの実力は!?――デル「Inspiron 1501」
9月13日に発表されたDimensionシリーズに続き、ノートPCのInspironシリーズでもAMD製CPUが搭載されることになった。その第1号機であるInspiron 1501を触ってみた。AMD製CPUとワンセグで新境地を開く――デル「Inspiron 1501」発表会
デル初のAMD製CPU搭載ノートPCとなる「Inspiron 1501」と、新オプションのExpressカード型ワンセグチューナーユニット「MonsterTV 1D Expressカード for DELL」が発表された。デル、Core Duo/14.1ワイド液晶搭載のモバイルノート新モデル「Inspiron 640m」
デルは、Intel Core Duo搭載に対応する14.1ワイド液晶内蔵のA4モバイルノートPC「Inspiron 640m」を発表した。価格は9万8700円から。いま、XPを選ぶ「通」も注目の省スペースPC──デル「Dimension 9200C」
デルのデスクトップPCで最も小型な「Dimension 9200C」。CPUはCore 2 DuoからPentium 4まで、OSはVistaからXPまで選択可能と、直販メーカーならではの柔軟な構成が魅力の1台だ。Intel Core 2 Duo搭載可能な BTXデスクトップが早くも登場──デル「Dimension 9200」
本日「正式発表」のデュアルコアプロセッサ「Intel Core 2 Duo」を搭載できるデスクトップPCが早くも登場。BTXフォームファクタを採用したミドルタワーPCで幅広いBTOオプションと優れた拡張性が特徴だ。“Vistaで始める新生活”向けの低価格PC――デル「Dimension E520」
デルの「Dimension E520」は、Vistaは4エディション、CPUもCore 2 Duo からPentium D/4も選べる多彩なBTOメニューがウリの最新デスクトップPCだ。Dimension×AMD製CPUはどんな味!?――デル「Dimension E521」
長らくインテル製CPUを採用してきたデルが、ついにAMD製CPUの搭載に踏み切った。2モデルあるデスクトップPCのうち、今回はミドルタワー型の「Dimension E521」に迫る。小型でデュアルディスプレイもOKな万能選手――デル「Dimension C521」
9月に発表されたデルのデスクトップPCは、同社初となるAMD製CPUの採用で大きな話題を呼んだ。ミドルタワー型の「Dimension E521」に続き、スリムタイプの「Dimension C521」を見ていく。ただの製品ブランドではない──「Vostro」で示すスモールビジネスの“本気度”
デルは7月11日に、新しく立ち上げたブランド「Vostro」の説明会を行った。必然性を訴求しにくい「小規模企業ユーザー向け製品」の存在理由とはなんであろうか。デル、SOHO特化ブランド「Vostro」デスクトップ2モデル発表
デルは7月11日に新しいブランドシリーズ「Vostro」を立ち上げ、同シリーズの新製品としてデスクトップPC2モデルを発表した。専任IT管理者がいない小規模オフィスの需要に対応する。Vistaで迎える初めての夏
国内のPCベンダー各社から、2007年夏モデルが相次いで発表された。2007年1月に登場したWindows Vistaは、この新モデルで初めての夏を迎える。Vista第2世代となるPCのできばえはどうだろうか?
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.