レビュー

ハイエンドのさらに上へ――「Endeavor NJ5100Pro」(2/3 ページ)

エプソンダイレクトのフラッグシップノートPCが最新プラットフォームに生まれ変わった。FSB 800MHzのCore 2 Duoを搭載し、WUXGAパネルやOpenGL対応GPUでグラフィックスワークステーション用途までをカバーする。

インタフェースに指紋センサーを追加

 デザインコンセプトを受け継いだこともあり、ユーザーインタフェースはNJ5000Proの内容をほぼそのまま踏襲している。19ミリのキーピッチと2.5ミリのキーストローク、そして配列にも余裕のあるキーボードはもちろん健在。タッチパッドは誤操作を抑えるためにパームレストの位置よりもやや手前側に配置し、ディスプレイに合わせた横長のデザインになっている。

 このタッチパッドは、スクロールにも対応するなど標準的な機能を備えるものの、WXGAディスプレイとの組合せでは、細かい操作とカーソル移動速度のバランスをとるのが結構難しい。本機に限った問題ではないが、フルスクリーンでの画像編集作業などでは、マウスの利用が必須になるだろう。仮にこれ以上パッドの面積を大きくしたところで、指の物理的な移動量が大きくなるだけだ。

 一方、今回新たに追加された指紋センサーは、クリックボタンの中央に配置されている。NJ5000Proではクリックボタンが左右一体型で中央部は反応しないという点に少々不満があったが、結果的にこれも解消した形になる。指紋センサーはWindowsへのログインや、ログインが必要なサイトへの認証に対応しており、Internet ExplorerのほかFirefoxでの利用も可能だった。またファイル保護もサポートされており、保護中のファイルには一切のアクセスが拒否され、解除も指紋センサーで簡単に行えた。

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クリックボタンの間に指紋センサーを新設(写真=左)。Firefoxでもログイン認証画面を検出すると指紋入力画面がポップアップする。mixiのログイン画面ではInternet Explorerとは少々挙動が異なるところもあるようだが、IDとパスワードの自動入力は問題なく利用できた(画面=右)

 キーボード右上部のインスタントキーは、構成とレイアウトに変更はない。タッチパッドをはじめ、Bluetoothの有効/無効化などもワンタッチで行える。ただし、NJ5000Proではユーザーキーだったボタンは、ディスプレイの解像度切り替え(ワイド-5:4)となっており、1920×1200ドットディスプレイでは1920×1200ドットと1600×1200ドット表示の切り替えもワンタッチで行える。またフルスクリーン表示時のアスペクト比も合わせて切り替わるので、ゲームソフトなどで幅広に表示されるのを回避することも可能と、結構便利な機能だ。

 外部インタフェースはUSB 2.0ポート×4を右側面と背面に分散配置する。IEEE1394(4ピン)、PCカードスロット、アナログRGB、DVI-D、ビデオ出力を左側面に並べ、前面にはSD/MMC/メモリースティック対応のメモリーカードスロットと、無線LANスイッチ、音声入出力を備える。特に不足はないが、あえて挙げるならPCカードスロットがExpressCard非対応な点はやや気になる。もっとも、現時点でExpressCardの周辺機器は極めて少ないため、カードスロットが1つということであればPCカードスロットを装備するのが妥当とも言える。

写真は左から本体前面/背面/左側面/右側面

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