これぞ真の“ド級”GPU──GeForce 8800 GTで「Crysis」ベンチマークを動かす:イマドキのイタモノ(4/5 ページ)
「ド級」「超ド級」と聞くと、強烈にパワフルな最強GPUを連想するかもしれないが、それは「ド級=ドレッドノート級」本来の意味でない。“G92”は、まさに「ド級」なGPUなのだ。
気になるNVIDIA SLI構成はWindows Vista環境で効果を発揮できるか?
これまでは、Windows VistaでNVIDIA SLIなどのマルチGPU環境を構築しても、十分なパフォーマンスを得られないというのが多くのゲームユーザーの認識だった。ただ、マイクロソフトから「DirectX 10 アプリケーションが複数のグラフィック カードを装着する Windows Vista-based コンピュータで実行されるとき、コンピュータでセカンダリ グラフィック カードを使用しません」をはじめとする問題に対処したhotfixが配布されたり、NVIDIAやAMD(ATI Technologies)から、Windows VistaにおけるマルチGPUのパフォーマンスを改善したドライバが登場したりと、ようやくWindows Vista、またはDirectX 10の環境でNVIDIA SLIを利用できる状況が整ってきたように思える。
そこで、今回は、「GeForce 8800 GTのNVIDIA SLIのパフォーマンスを評価する」ことに加えて、「最新のゲームタイトルにおけるNVIDIA SLIの対応状況」もチェックしてみた。なお、NVIDIAのリポートによると、先に紹介したNVIDIA SLIに対応したForceWare 169.01βにおいても、Crysisのパフォーマンスが最適化されていないとされてる。また、「PT Boats: Knights of the Sea」は169.01βにすると逆にパフォーマンスが低下する現象が見られるという。そのため、NVIDIA SLIのベンチマークでは、先にあげたゲームタイトルのうち、「Crysis」(残念だ!)と「PT Boats: Knights of the Sea」は省いている。
3DMark06でNVIDIA SLIの効果が確認できるのはこれまでどおりであるが、ゲームタイトルでも、単体構成とNVIDIA SLI構成で、ベンチマークの結果が必ずしも向上していないケースが確認されている(Company of Heroes 1.7.1とWorld in Conflict Demo。ここには掲載していないが、ForceWare 137.39を適用した場合のPT Boats:Knights of sea benchmark DX10も単体構成とNVIDIA SLI構成で違いがなかった)。ただ、DirectX 10が関係しないF.E.A.R.とEnemy Territory-QUAKE Wars Demoだけでなく、DirectX 10に対応するLOST PLANET EXTREME CONDITIONやUnreal Tornament 3でもNVIDIA SLIで性能向上が確認されるなど、ゲームタイトルによってはWindows VistaでもNVIDIA SLIが有効に働くことが確認できた。
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