3波デジタルチューナーを2基搭載し裏番組録画に対応したリビングPC――「FMV-TEO」:2008年PC春モデル
HDMI経由でTVに接続して利用するリビングPCが富士通の「FMV-TEO」だ。春モデルでは3波デジタルチューナーを2基内蔵したのが特徴だ。
3波デジタルチューナーを2基実装してAV機能を強化
富士通が12月18日に発表したリビングPCが「FMV-TEO」だ。従来3モデルで構成されていたラインアップは、TV機能を省いたエントリーモデルがなくなって全2モデルに減っている。
春モデルでは、これまでのハードウェアスペックを継承しながら、3波(地上/BS/110度CSデジタル)対応のデジタルTVチューナーを標準で2基内蔵することにより、2番組の同時録画や裏番組の録画、録画中に録画した別番組の再生が可能になり、使い勝手を高めている。また、標準搭載のメモリがPC2-5300からPC2-6400対応となったほか、新たに2Gバイトのモジュールをサポートすることで最大メモリ容量が4Gバイトに増えた。
細かいところでは、パナソニックのVIERAシリーズに加え、シャープのAQUOSシリーズのリモコンで本機のMy Mediaが操作できたり、ワイヤレスマウスを標準添付して操作性を高めているのも見逃せない。
上位機の「TEO90Y/D」は、スロットインタイプのBlu-ray Discドライブを採用し、1層のBD-R/REに最大2倍速、2層のBD-R/REに最大1倍速で書き込める。Blu-ray DiscのHD映像を高品位で再生できるようにMPEG-4 AVC/H.264のデコードカードを装着しているのも前モデルと同様だ。
一方の「TEO70Y/D」は、メモリ容量をTEO90Y/Dの半分となる1Gバイト(512Mバイト×2)に、光学ドライブをDVDスーパーマルチドライブに変更した下位モデルだ。TEO90Y/Dと異なり、IEEE802.11g/b準拠の無線LAN機能を内蔵しているのも従来機を受け継ぐ。
2007年秋冬モデルからハードウェアスペックの変更が少ない半面、実売価格はTEO90Y/Dが約24万円前後、TEO70Y/Dが15万円前後と前モデル発売時に比べ2~3万円もダウンしている。なお、OSは両モデルともWindows Vista Home Premiumで、発売予定日は2008年1月31日だ。
FMV-TEOの概要(その1) | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
FMV-TEO | TEO90Y/D | セパレート型 | マイナーチェンジ | Core 2 Duo T5500(1.66GHz) | 2048MB | 500GB | Home Premium | 24万円前後 |
TEO70Y/D | セパレート型 | マイナーチェンジ | Core 2 Duo T5500(1.66GHz) | 1024MB | 500GB | Home Premium | 15万円前後 | |
FMV-TEOの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
FMV-TEO | TEO90Y/D | - | - | ATI Radeon Xpress 1250 | BD-R/RE対応Blu-ray Disc | チップセット内蔵 | 3波デジタル | 約6.4キロ |
TEO70Y/D | - | - | ATI Radeon Xpress 1250 | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | 3波デジタル | 約6.4キロ |
関連キーワード
FMV | 富士通 | Blu-ray | HDMI | Core 2 Duo | Radeon | Windows Vista | AQUOS | 地上デジタル放送 | H.264 | MPEG-4 AVC | VIERA
関連記事
富士通、新モバイルノート「LOOX R」などPC春モデルを発表
富士通は、FMV-DESKPOWER、FMV-BIBLO、FMV-TEOの2008年春モデルを発表した。目玉は最新の低電圧版Core 2 Duoを備えたモバイルノートPC「LOOX R」だ。未発表の最新Core 2 Duoを採用した大画面モバイルノート――「FMV-BIBLO MG」
14.1/13.3インチワイド液晶ディスプレイ搭載の「FMV-BIBLO MG」は、最上位モデルに未発表の最新Core 2 Duoを採用。基本スペックを底上げした。12.1インチワイド液晶搭載で約1.27キロの新モバイルノート――「FMV-BIBLO LOOX R」
新シリーズの「FMV-BIBLO LOOX R」は、最新の低電圧版Core 2 Duoや12.1インチワイド液晶を搭載し、約1.27キロの重量と長時間駆動も実現している。売れ筋の一体型PCに低価格な地デジモデルを追加――「FMV-DESKPOWER LX」
富士通の主力一体型PC「LX」シリーズは、低価格のラインに地デジ機能搭載モデルを拡充した4モデルで展開される。14万円で買える液晶一体型Home Premiumモデル――「FMV-DESKPOWER EK」
富士通のコンパクト一体型PC「FMV-DESKPOWER EK」は、基本スペックを強化し、Windows Vista Home Premiumを採用した。液晶ディスプレイを大型化したセパレート型デスクトップPC――「FMV-DESKPOWER CE」
富士通のセパレート型デスクトップPC「CE」シリーズは、ディスプレイのパネルサイズを刷新し、Vistaのサイドバー表示などに適した19インチワイド液晶を採用した。デジタル放送をBlu-ray Discへムーブ可能なリビングPC――「FMV-TEO」
富士通の「TMV-TEO」は、TVとHDMIで接続して利用するリビングPC。今秋はBlu-ray Discドライブを上位モデルに採用し、ボディカラーを一新した。東芝、HD DVD-RWドライブを搭載したQosmioなど春モデルを一挙公開
東芝は2008年春モデルとして、HD DVD機能を強化した「Qosmio」2シリーズと、基本スペックを向上した「dynabook」4シリーズを発表した。HSDPA対応の「VAIO type T」と「FMV-BIBLO LOOX T」を検証する(前編)
どこでもネットに高速でつながるモバイルノートPCは1つの理想形だ。HSDPA通信モジュール内蔵のVAIOとLOOXはこの理想にどれだけ近づけたのか?HSDPA対応の「VAIO type T」と「FMV-BIBLO LOOX T」を検証する(後編)
VAIO type TとLOOX TにNTTドコモの定額データプランに対応したHSDPA通信モジュール内蔵モデルが登場。その実力を試すべく、2台を抱えて旅に出た。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.