全モデルが3波デジタル放送対応の液晶一体型――「FMV-DESKPOWER LX」:2008年PC夏モデル
富士通の液晶一体型PC「FMV-DESKPOWER LX」は、ラインアップを縮小しつつも全モデルで3波対応デジタルTVチューナーを採用し、AV機能に注力している。
ラインアップを絞り込みつつ、TV機能を強化
富士通の液晶一体型デスクトップPCで主力機種を務め続けてきた「FMV-DESKPOWER LX」シリーズだが、2008年夏モデルでは省スペースな液晶一体型モデル「FMV-DESKPOWER F」シリーズが新規投入されたことにともない、店頭販売製品のラインアップを春商戦の5モデルから2モデルに減少している。価格帯がFMV-DESKPOWER Fシリーズに近い下位3モデルを省き、高性能かつTV機能が充実した上位2モデルを存続させた形だ。
上位モデルの「LX/A70D」は1680×1050ドット表示の22インチワイド液晶ディスプレイを採用し、下位モデルの「LX/A50D」は1440×900ドット表示の19インチワイド液晶ディスプレイを備えている。いずれも4月24日に発売される予定で、価格はオープン、実売予想価格はLX/A70Dが26万円強、LX/A50Dが23万円前後だ。
新モデルのポイントは他機種と同様、OSのWindows Vista Home PremiumとオフィススイートのOffice Personal 2007がいずれもService Pack 1に対応したことだ。ソフトウェア面では、辞書ソフト数を従来の7種類から11種類に拡充し、英和/和漢/漢字辞典などを追加している。
ハードウェア面では、チップセットがIntel GMA X3000統合のIntel G965 Expressから、Intel GMA X3500統合のIntel G35 Expressに進化している。CPUもCore 2 Duo E4500(2.2GHz)からCore 2 Duo E4600(2.4GHz)に底上げされた。
また、下位3モデルが省かれた関係で、全モデルが地上/BS/CSの3波デジタルTVチューナー搭載機となった。これらは2番組の同時録画が可能なことに加えて、録画ずみ番組をSD画質に変換してHDD容量を節約する機能や、ムーブ/ダビングを行う場合にDVDメディアの容量に合わせて自動でトランスレートして保存する機能も持つ。ダビング10にも対応する予定だ。
それ以外の主要はスペックは下表の通りで、春モデルと変わらない。本体サイズと重量は、LX/A70Dが608(幅)×243(奥行き)×479(高さ)ミリで約18.5キロ、LX/A50Dが542(幅)×243(奥行き)×437(高さ)ミリで、約17.5キロだ。
なお、同社直販の「WEB MART」では、Pentium Duac-Core E2180(2.0GHz)や、4Gバイト(2Gバイト×2)のメモリ、地上デジタルTVチューナー(1波)、Office Personal 2007 with PowerPoint、無線LAN機能やFAXモデムの有無などが選択できる。
FMV-DESKPOWER Lの概要(その1) | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
FMV-DESKPOWER LX | LX/A70D | 液晶一体型 | マイナーチェンジ | Core 2 Duo E4600(2.4GHz) | 2048MB | 500GB | Home Premium(SP1) | 26万円強 |
LX/A50D | 液晶一体型 | マイナーチェンジ | Core 2 Duo E4600(2.4GHz) | 2048MB | 320GB | Home Premium(SP1) | 23万円前後 | |
FMV-DESKPOWER Lの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
FMV-DESKPOWER LX | LX/A70D | 22インチワイド | 1680×1050 | Intel G35 | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | 3波デジタル×2 | 約18.5キロ |
LX/A50D | 19インチワイド | 1440×900 | Intel G35 | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | 3波デジタル×2 | 約17.5キロ |
関連キーワード
FMV | 富士通 | Core 2 Duo | デスクトップ | 地上デジタル放送 | 地デジチューナー | ダビング10 | Windows Vista
関連記事
“モバイルノートで大型化”は英断か――「LOOX R」の真価を問う
実績ある定番モデルを変更するのは容易なことではない。それだけに、従来機種からガラリと変わったLOOX Rには、富士通の強い意志が感じられる。富士通、モバイルノートPC「LOOX R」の仕様と提供時期を発表
「FMV-BIBLO LOOX R」シリーズの詳細仕様が明らかになった。CPUに低電圧版Core 2 Duo SL7100を採用、発売は1月25日からの予定だ。FMV春モデルの目玉「LOOX R」を速攻でチェックした
12.1インチワイド液晶と光学ドライブを内蔵して重量は約1.27キロ、バッテリー駆動は約11.7時間と、魅力的なスペックのLOOX R。LOOX Tとの違いは?富士通、新モバイルノート「LOOX R」などPC春モデルを発表
富士通は、FMV-DESKPOWER、FMV-BIBLO、FMV-TEOの2008年春モデルを発表した。目玉は最新の低電圧版Core 2 Duoを備えたモバイルノートPC「LOOX R」だ。12.1インチワイド液晶搭載で約1.27キロの新モバイルノート――「FMV-BIBLO LOOX R」
新シリーズの「FMV-BIBLO LOOX R」は、最新の低電圧版Core 2 Duoや12.1インチワイド液晶を搭載し、約1.27キロの重量と長時間駆動も実現している。全モデルで地上デジタル放送に対応したハイエンドノートPC――「FMV-BIBLO NX」
富士通のフラッグシップノートPC「FMV-BIBLO NX」シリーズがモデルチェンジを行い、全2モデルで地デジ/地アナ放送をサポートした。小型10キーを追加した主力ワイドノート――「FMV-BIBLO NF」
「FMV-BIBLO NF」は15.4インチワイド液晶を搭載した富士通の主力ノートPC。ラインアップを拡充しつつ、上位機には10キーを追加した。未発表の最新Core 2 Duoを採用した大画面モバイルノート――「FMV-BIBLO MG」
14.1/13.3インチワイド液晶ディスプレイ搭載の「FMV-BIBLO MG」は、最上位モデルに未発表の最新Core 2 Duoを採用。基本スペックを底上げした。液晶のワイド・大型化を図った一体型PCの主力機――「FMV-DESKPOWER LX」
富士通の主力デスクトップPC「FMV-DESKPOWER LX」がモデルチェンジし、大画面化と地デジチューナー搭載モデルの拡充を行った。上位モデルの基本性能を強化したスリムデスクトップPC――「FMV-DESKPOWER CE」
ワイド液晶ディスプレイが付属する富士通のセパレート型デスクトップPC「FMV-DESKPOWER CE」がラインアップを一新。上位機の基本スペックを強化した。ワイド画面を新搭載した液晶一体型の廉価モデル――「FMV-DESKPOWER EK」
実売14万円台で買える手ごろな液晶一体型PCが富士通の「FMV-DESKPOWER EK」だ。小型ボディを維持しつつ、ワイド画面を採用したのが見どころだ。3波デジタルチューナーを2基搭載し裏番組録画に対応したリビングPC――「FMV-TEO」
HDMI経由でTVに接続して利用するリビングPCが富士通の「FMV-TEO」だ。春モデルでは3波デジタルチューナーを2基内蔵したのが特徴だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.