ワイド画面を新搭載した液晶一体型の廉価モデル――「FMV-DESKPOWER EK」:2008年PC春モデル
実売14万円台で買える手ごろな液晶一体型PCが富士通の「FMV-DESKPOWER EK」だ。小型ボディを維持しつつ、ワイド画面を採用したのが見どころだ。
奥行き213ミリのボディを維持しつつ19インチワイド液晶ディスプレイを搭載
富士通の液晶一体型PCシリーズで、最廉価となるモデルが「FMV-DESKPOWER EK30Y」だ。従来モデルと同じ1モデル構成だが、ハードウェアの強化が目立つ。
まず、これまでは1280×1024ドット表示だった17インチスクエアのスーパーファインVX液晶が、1440×900ドット表示の19インチワイドスーパーファインVX液晶に改められた。あわせてチップセットがIntel 945GM ExpressからIntel GL960 Expressに、CPUがCeleron M 520(1.6GHz)からCeleron 530(1.73GHz)に強化されている。また、メモリ容量は1Gバイトのままだが、HDD容量が160Gバイトから320Gバイト(7200rpm)に倍増しているのもポイントだ。
液晶ディスプレイの大型化に伴って、ボディサイズは445(幅)×213(奥行き)×390(高さ)ミリと横幅が70ミリほどアップしたが、奥行きと高さは前モデルと同じで省スペース性を維持している。OSはWindows Vista Home Premiumで、12月21日から発売される予定だ。予想実売価格は14万円強と秋冬モデル登場時より若干上昇した。
なお、直販のWEB MARTでは前面のカラーパネルが店頭のスノーホワイトだけでなく、プレミアムシルバー、ミスティックブルー、ショコラブラウンの4色から選べるほか、Core 2 Duo T7250(2.0GHz)のCPUを選ぶことができる。
FMV-DESKPOWER EKシリーズの概要(その1) | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
FMV-DESKPOWER EK | EK30Y | 液晶一体型 | マイナーチェンジ | Celeron 530(1.73GHz) | 1024MB | 320GB | Home Premium | 14万円強 |
FMV-DESKPOWER EKシリーズの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
FMV-DESKPOWER EK | EK30Y | 19インチワイド | 1440×900 | Intel GL960 | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | − | 約11.9キロ |
関連記事
- 富士通、新モバイルノート「LOOX R」などPC春モデルを発表
富士通は、FMV-DESKPOWER、FMV-BIBLO、FMV-TEOの2008年春モデルを発表した。目玉は最新の低電圧版Core 2 Duoを備えたモバイルノートPC「LOOX R」だ。 - 14万円で買える液晶一体型Home Premiumモデル――「FMV-DESKPOWER EK」
富士通のコンパクト一体型PC「FMV-DESKPOWER EK」は、基本スペックを強化し、Windows Vista Home Premiumを採用した。 - 全モデルで地上デジタル放送に対応したハイエンドノートPC――「FMV-BIBLO NX」
富士通のフラッグシップノートPC「FMV-BIBLO NX」シリーズがモデルチェンジを行い、全2モデルで地デジ/地アナ放送をサポートした。 - 未発表の最新Core 2 Duoを採用した大画面モバイルノート――「FMV-BIBLO MG」
14.1/13.3インチワイド液晶ディスプレイ搭載の「FMV-BIBLO MG」は、最上位モデルに未発表の最新Core 2 Duoを採用。基本スペックを底上げした。 - 12.1インチワイド液晶搭載で約1.27キロの新モバイルノート――「FMV-BIBLO LOOX R」
新シリーズの「FMV-BIBLO LOOX R」は、最新の低電圧版Core 2 Duoや12.1インチワイド液晶を搭載し、約1.27キロの重量と長時間駆動も実現している。 - 売れ筋の一体型PCに低価格な地デジモデルを追加――「FMV-DESKPOWER LX」
富士通の主力一体型PC「LX」シリーズは、低価格のラインに地デジ機能搭載モデルを拡充した4モデルで展開される。 - 液晶ディスプレイを大型化したセパレート型デスクトップPC――「FMV-DESKPOWER CE」
富士通のセパレート型デスクトップPC「CE」シリーズは、ディスプレイのパネルサイズを刷新し、Vistaのサイドバー表示などに適した19インチワイド液晶を採用した。 - デジタル放送をBlu-ray Discへムーブ可能なリビングPC――「FMV-TEO」
富士通の「TMV-TEO」は、TVとHDMIで接続して利用するリビングPC。今秋はBlu-ray Discドライブを上位モデルに採用し、ボディカラーを一新した。 - 東芝、HD DVD-RWドライブを搭載したQosmioなど春モデルを一挙公開
東芝は2008年春モデルとして、HD DVD機能を強化した「Qosmio」2シリーズと、基本スペックを向上した「dynabook」4シリーズを発表した。 - HSDPA対応の「VAIO type T」と「FMV-BIBLO LOOX T」を検証する(前編)
どこでもネットに高速でつながるモバイルノートPCは1つの理想形だ。HSDPA通信モジュール内蔵のVAIOとLOOXはこの理想にどれだけ近づけたのか? - HSDPA対応の「VAIO type T」と「FMV-BIBLO LOOX T」を検証する(後編)
VAIO type TとLOOX TにNTTドコモの定額データプランに対応したHSDPA通信モジュール内蔵モデルが登場。その実力を試すべく、2台を抱えて旅に出た。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.