ニュース

地デジ解禁も「北京のせいで深夜アニメやらないし」の声古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

アキバでPC向け地デジチューナーの販売が始まった。ヒットを期待されているが、いまのところ様子見のユーザーが多く、“北京オリンピック特需”の影響もほとんどないようだ。

「“人柱”と言われても、やっぱり欲しい」――地デジチューナーカード発売

ツートップ秋葉原本店の店頭には、大量の地デジチューナーが並んだ

 5月14日、地デジチューナーの発売が解禁となり、一斉にPCパーツショップの店頭に並んだ。

 第一弾として、アイ・オー・データ機器からPCI Express x1接続の「GV-MVP/HS」、バッファローからPCI接続の「DT-H50/PCI」とUSB接続の外付けタイプ「DT-H30/U2」、ピクセラからPCI接続の「PIX-DT050-PP0」が登場。また、17日にはエスケイネットの外付けタイプ「MonsterTV HDUS」と、ピクセラのデジタル3波対応カード「PIX-DT012-PP0」も出回っている(関連記事:“自作で地デジ”に一筋の光?――アイ・オー vs バッファロー徹底比較)。

 最も安いモデルは「MonsterTV HDUS」で1万6000円弱、高価なものはデジタル3波の「PIX-DT012-PP0」で、3万円前後だ。全体的には2万円から2万5000円の価格帯が中心となっている。

advertisement

 第一弾が登場した金曜日の時点では、様子見するユーザーが多く、ロケットスタートとはいかなかったようだ。パソコンショップ・アークは「前から狙っていたコアなユーザーが初日に集まったくらいですね。まだ機能やクオリティ、相性問題などを気にして情報収集している人が多いようです」と語る。

 各モデルの売れ行きにも目立った差はない。「あえていえばワンセグチューナーからの継続で、アイ・オー・データ機器やバッファローの内蔵型がよく売れています。インタフェースの違いなどを気にして選ぶ人は少ないですね」(TSUKUMO eX.)とのこと。

アイ・オー・データ機器「GV-MVP/HS」(写真=左)。左がバッファロー「DT-H30/U2」、右が「DT-H50/PCI」(写真=中央)。ピクセラ「PIX-DT050-PP0」(写真=右)

 落ち着いた出足となったが、PCパーツショップ各店では今後のブレイクを予想する声が大半だ。先のパソコンショップ・アークは「様子見が済んだ後、テレパソを組んでみるかという人がたくさん出てくるでしょう。夏のボーナスシーズンももうすぐですし、マシンを一式購入するユーザーも出てくるのではと思います」といい、ツートップ秋葉原本店は「少なくともVistaよりは、自作PCの起爆剤になるでしょう。新規ユーザーを獲得するという点において、今年一番の盛り上がりを期待しています」とまで言い切っていた。

 また、17日発売の「PIX-DT012-PP0」はデジタル3波、特にBSデジタルが視聴できるため、人気が高まるとみられている。「デジタル3波のうち、BSデジタルがもっとも高画質と評判です。週末には軽くヒットして、品薄になるかも」(某ショップ)。

ピクセラ「PIX-DT012-PP0」(写真=左)。エスケイネット「MonsterTV HDUS」(写真=中央)。TSUKUMO eX.で展示中のデモ機。今週末以降は、アキバ各所で地デジチューナーのデモが見られるだろう(写真=右)

 その一方で、否定的な意見を率直に語ってくれるのもアキバのPCショップならではだ。ある店員さんは「現時点では、メーカー製テレパソやレコーダーを買ったほうが編集も録画も自由にできます。組み立てる楽しさに価値を見いだせない人は、まだ手を出さないほうがいいでしょう」と冷ややか。また、某ショップでは「一部では、購入した地デジチューナーのB-CASカードを海外製の別の機器に使おうとしている人もいるみたいですね。もちろん契約違反なので、やめてください」という話も聞いた。

 なお、PCパーツショップでは、先述のように夏のボーナスシーズンが好機とみる声はいくつかあったが、家電量販店のように北京オリンピック特需を期待するコメントは聞かなかった。

 ある店員さんは“なんでそんなことも分からないんだ”といった口調で、「北京五輪には興味ありません。だいたいね、中継のせいで深夜アニメ枠が削られるのはガマンできない。だって、そうでしょ?」と同意を求めてきた。ええと、そういう方ってアキバのPCパーツ街には多いんでしょうか。

AMP 非対応のコンテンツです。こちらからご覧ください。

AMP 非対応のコンテンツです。こちらからご覧ください。

AMP 非対応のコンテンツです。こちらからご覧ください。

AMP 非対応のコンテンツです。こちらからご覧ください。

AMP 非対応のコンテンツです。こちらからご覧ください。

AMP 非対応のコンテンツです。こちらからご覧ください。

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.