ニュース

Centrino 2搭載の新デザインノートがめじろ押し――ソニー「VAIO」真夏モデル2008年PC夏モデル(2/2 ページ)

ソニーはCentrino 2の発表に合わせて、VAIOの新作を投入した。“SSD RAID”採用のハイエンドモバイル機など、登場した4タイプすべてが新デザインだ。

前のページへ |       

発表された4タイプのVAIOノートは個性派ぞろい

type Zはヒンジ部にグラフィックス切り替えスイッチを持つ

 VAIO新モデルの目玉となるのが、エグゼクティブなビジネスパーソン向けに開発したというハイエンドモバイルノートのtype Zだ。「VAIO type S<プレミアムバージョン>」を発展させた製品で、本体のスイッチからパフォーマンスの高い外部GPUと消費電力が少ないチップセット内蔵グラフィックスコアを状況に応じて切り替えられる機能が受け継がれている。従来のtype Sはグラフィックス機能の変更後に再起動が必要だったが、type Zでは起動中でも変更可能な「ダイナミック・ハイブリッドグラフィックス」機能に強化された。

 さらに、TDPが35ワット/25ワットの通常パッケージ版Core 2 Duo、PC3-8500 DDR3 SDRAMメモリ、アスペクト比16:9の1366×768ドット表示対応13.1型ワイド液晶ディスプレイ(広色域タイプ)を採用した2スピンドル構成のボディながら、徹底した軽量化によって重量を約1.35キロ(最軽量時)に抑えているのが大きな特徴だ。アルミニウム1枚板から打ち出したキーボードパネルを用いるなど、高級感にも配慮している。

type Zは左パームレストの下にデータストレージを搭載。2.5インチHDD用のスペースに2枚のSSDを重ねて搭載できる

 そして最大のポイントといえるのが、VAIOオーナーメードモデルで選べるハイエンドなCTOメニュー群だ。64GバイトSSDを2基搭載してのRAID 0(ストライピング)構成や、1600×900ドット表示の高解像度ワイド液晶ディスプレイ、Blu-ray Discドライブ、3パターンのプレミアムデザインなどが用意されている。

advertisement

 一方、type Sの上位クラスがtype Zに進化した関係で、type Sはエントリークラスのモバイルノートとなった。こちらは1280×800ドット表示の13.3型ワイド液晶ディスプレイを継承するが、グラフィックス機能の切り替え機能は省いている。

 新型type Sの特徴は「Switch」と名付けられた5つのワンタッチボタンだ。各ボタンに割り当てた機能を画面上のアイコンで表示し、ドラッグ&ドロップで割り当てる機能を変更したり、仕事用や家庭用など3つのモードを設定して各ボタンの機能と壁紙を登録できる。

 type F(FW)は「ハイビジョンAVノート」を標ぼうするワイドノート。従来の「VAIO type F(FZ)」はアスペクト比16:10の1280×800ドット表示対応15.4型ワイド液晶ディスプレイを搭載していたが、新たにアスペクト比16:10の1600×900ドット表示対応16.4型ワイド液晶ディスプレイを採用した。

type F(FW)は上位2機にBlu-ray Discドライブを搭載。最上位機は地デジの2番組同時録画が可能だ

 店頭販売向けに3モデルが用意され、全機にHDMI出力、上位2機にBlu-ray Discドライブ、最上位機に地上デジタルテレビチューナーを装備する。なお、VAIOオーナーメードモデルではtype F(FZ)が下位機種として継続販売される。

 直販で展開されるtype BZは、「VAIO type BX」の後継となるビジネス向けノートだ。スクエア液晶ディスプレイを選択肢から排し、1440×900ドットもしくは1280×800ドットの15.4型ワイド液晶ディスプレイを採用。ボディをシルバーとブラックのツートーンからブラック1色に変更しつつ、薄型・軽量化を果たした。

 30ccまでの液体をためておけるウォーターレジスト構造のキーボードや、IT管理者向けに各種デバイス(USB/IEEE1394/有線LAN/無線LAN/カードスロット/工学ドライブ)のアクセスコントロール機能を備えるなど、ビジネスシーンでの堅牢性やセキュリティにこだわっている。

type F(FW)の天板はマットなホワイトだ(写真=左)。新型type SのVAIOオーナーメードモデルには、これまでの渋いカラーリングとは異なる明るいピンク「サクラピンク」も用意(写真=中央)。type BZはブラックで統一されており、ビジネス向けノートとしての標準的な操作環境を意識し、アイソレーションキーボードは採用していない(写真=右)

 なお、type Ztype Stype BZの法人向けカスタマイズモデルは、Windows XP Professionalへのダウングレードにも対応する。購入後にユーザーがダウングレードディスクでXP Professionalを導入できるほか、type Ztype BZではXP Professionalをインストールした状態で購入することも可能だ。

VAIOノートPC店頭モデルの概要(その1)
シリーズ名 モデル名 タイプ 従来比較 CPU メモリ HDD OS 実売
VAIO type F(FW) VGN-FW70DB 2スピンドル フルモデルチェンジ Core 2 Duo P8400(2.26GHz) 2048MB 250GB Home Premium(SP1) 24万円前後
VGN-FW50B 2スピンドル フルモデルチェンジ Core 2 Duo P8400(2.26GHz) 2048MB 200GB Home Premium(SP1) 22万円前後
VGN-FW30B 2スピンドル フルモデルチェンジ Core 2 Duo P8400(2.26GHz) 2048MB 200GB Home Premium(SP1) 18万円前後
VAIO type Z VGN-Z70B 2スピンドル 新シリーズ Core 2 Duo P9500(2.53GHz) 2048MB 200GB Home Premium(SP1) 26万円前後
VAIO type S VGN-SR70B/S 2スピンドル フルモデルチェンジ Core 2 Duo P8400(2.26GHz) 2048MB 160GB Home Premium(SP1) 20万円前後
VAIOノートPC店頭モデルの概要(その2)
シリーズ名 モデル名 液晶 解像度 チップセット 光学ドライブ GPU TV機能 重量
VAIO type F(FW) VGN-FW70DB 16.4型ワイド 1600×900 Intel PM45 BD-R/RE対応Blu-ray Disc Mobility Radeon HD 3470 地デジ×2 約3.1キロ
VGN-FW50B 16.4型ワイド 1600×900 Intel PM45 BD-R/RE対応Blu-ray Disc Mobility Radeon HD 3470 約3.1キロ
VGN-FW30B 16.4型ワイド 1600×900 Intel PM45 2層対応DVDスーパーマルチ Mobility Radeon HD 3470 約3.1キロ
VAIO type Z VGN-Z70B 13.1型ワイド 1366×768 Intel GM45 2層対応DVDスーパーマルチ GeForce 9300M GS/チップセット内蔵 約1.45キロ
VAIO type S VGN-SR70B/S 13.3型ワイド 1280×800 Intel PM45 2層対応DVDスーパーマルチ Mobility Radeon HD 3470 約1.92キロ
前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.