「Centrino 2」を採用したエントリー向けモバイル――「VAIO type S」:2008年PC夏モデル
13.3型ワイドの2スピンドルモバイル「VAIO type S」も、基本システムからデザインまでフルモデルチェンジ。新たなエントリーモデルとして生まれ変わった。
ソニーの「VAIO type S」は、13.3型ワイド液晶ディスプレイ(1280×800ドット表示)を搭載した2スピンドルモバイルPCだ。上位のプレミアムモデルから派生した新シリーズ「VAIO type Z」が登場したため、3モデル構成の春モデルからラインアップを大幅に縮小し、今回はエントリー向けの1モデルのみが用意される。実売価格は20万円前後で7月19日より発売される予定。
同日発表されたVAIOノートの新モデル同様に、インテルの最新プラットフォーム「Centrino 2」(開発コード名:Montevina)に移行したのが最大の特徴。Intel Core 2 Duo P8400(2.26GHz)とIntel PM45 Expressを組み合わせたシステムを採用し、IEEE802.11n/a/g/b準拠(11nはドラフト)の無線LAN機能を備える。また“真夏モデル”共通のトピックとして、キーの間隔を離した「アイソレーションキーボード」(キーピッチ19ミリ、ストローク2ミリ)も導入されている。
さらに、キーボード奥に「Switch」と名付けられた5つのプログラマブルボタンを用意したも目を引く。これは各ボタンに対応する画面上のアイコンがアプリケーションランチャーとして機能するというもの。仕事用やプライベート用など、用途にあわせてモードを3つまで設定することができ、モードボタンを押すことによってそららの機能やデスクトップの壁紙などを即座に切り替えられる。機能の割り当ては、画面上に表示されたアイコンへドラッグ&ドロップをするだけと簡単だ。
そのほかの基本スペックはメモリが2Gバイト(PC2-6400)、HDDが160Gバイト、光学ドライブはDVDスーパーマルチ(2層対応)。グラフィックス機能は従来のGeForce 8400M GSからATI Mobility Radeon HD3470(128Mバイト)に変更された。
インタフェースは、メモリースティックスロット、SD/MMC対応スロット、ExpressCard/34、USB 2.0×2、IEEE1394、アナログRGB、有線LAN(100BASE-TX/10BASE-T)、FAXモデム(V.92)、ヘッドフォン出力、マイク入力、Bluetooth 2.0+EDR。131万画素のWebカメラを液晶上部に内蔵するほか、タッチパッド下に指紋センサを、右パームレストにFeliCaポートを搭載する。
バッテリー駆動時間は標準で約4時間、オプションのLバッテリーで約6時間となっている。本体サイズは315(幅)×233.8(奥行き)×24.9(高さ)ミリ、重量は約1.92キロ。OSにWindows Vista Home Premium(SP1)をプリインストールするほか、Office Personal 2007も付属する。なお、カラーバリエーションとして、VAIOオーナーメードモデルのCTOツリーには、店頭モデルのスターシルバーに加えて、ナイトブラックとサクラピンクの3色が用意されている。
※記事初出時、グラフィックス機能の記載に誤りがありました。また標準バッテリーでの駆動時間は約4時間になります。お詫びして訂正いたします。
VAIO type Sの概要(その1) | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
VAIO type S | VGN-SR70B/S | 2スピンドル | フルモデルチェンジ | Core 2 Duo P8400(2.26GHz) | 2048MB | 160GB | Home Premium(SP1) | 20万円前後 |
VAIO type Sの概要(その2) | ||||||||
VAIO type S | VGN-SR70B/S | 13.3型ワイド | 1280×800 | Intel PM45 | 2層対応DVDスーパーマルチ | Mobility Radeon HD 3470 | − | 約1.92キロ |
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