レビュー
黒くソリッドなもう1つのソニー主力ノート「VAIO type BZ」を試す:VAIO直販限定モデルの新顔(3/3 ページ)
VAIOの家庭向け売れ筋ノートといえば、type C、type N、type F(FW)などの名前が思い浮かぶが、もう1つの市場で主力となるのが「type BZ」だ。
静音性と放熱も問題なし
静音性、熱設計はともに優秀だ。前述した「VAIOの設定」の「電源オプション」メニューから「放熱優先」と「静音優先」の2通りの設定が選べるが、前者でもファンの音は低く抑えられ、回転数が上がったとしても耳に付かない柔らかい低音で、エアコンの音などでかき消されてしまう程度であった。
「放熱優先」の設定では発熱があまり気にならず、室温25度前後の部屋で一連のベンチマークテストを終了した後の温度は、一番熱い左側面の排気口付近で43度前後だった。また、HDDに負荷が集中した場合は右パームレストあたりがじんわりと熱を帯びてくる(放射温度計で40度弱)が、少し休ませれば落ち着いてくる。
「静音優先」では2~3度上がる程度だが、室温がやや高い(28度前後)部屋で使用した場合は表面が全体的に40度前後の熱を帯びる感じで、ちょっと気になった。
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完成度の高い快適ビジネスモデル
45ナノメートルプロセス製造の最新CPUを中心としたハードウェアのパフォーマンスは非常に優秀で、静音性にも優れている。見やすい大きな画面と打ちやすいキーボードを備えた入力環境も快適だ。堅牢性、豊富なインタフェース、各種セキュリティ機能などもソツなく備え、ビジネス向けモデルとして非常に完成度の高い仕上がりになっている。
ソニースタイルの最小構成で14万3300円からと少々高価にはなったが、type BZはそれだけの実力を備えているといえるだろう。ワンランク上の快適性を求めるビジネスユーザーにおすすめだ。
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