「CUDAの可能性は無限大。だから時間がかかった」:NVIDIAイベント(2/2 ページ)
10月26日のアキバで盛り上がったのは、麻生総理の街頭演説だけではない。PCパーツショップ密集地では、NVIDIAのGPGPU技術である「CUDA」のイベントに多数のユーザーがつめかけていた。
ソフトウェアメーカーも登壇
続くソフトウェアメーカーのセッションでは、アークソフトがアップスケーリングエンジン「SimHD」、ペガシスが動画編集ソフト「TMPGEnc 4.0 XPress」、トムソン・カノープスが動画編集ソフト「EDIUS Pro 5」をそれぞれ解説した。
このなかでペガシスは、TMPGEnc 4.0 XPressにおいて、CUDAをエンコード処理ではなく、動画の色調補整などのフィルタリングに活用していると説明した。「現状ではエンコーディングはCPU側で行ったほうが速いための選択です。フィルタリングに関しても、マシンのスペックによってはCPU側で行ったほうが速い場合があります。このため、エンコードを行う前にマシンのパフォーマンスをチェックするベンチマークを走らせ、有利な設定を自動で選ぶようにしました」と語った。
イベントで、もう1つの目玉となっていたのは、NVIDIAの新チップセット「GeForce 9300/9400」だ。グラフィックス性能を大幅に強化しており、福田氏も「NVIDIAが今出せる最高のチップセットといえるんじゃないかと思います」と自信をのぞかせていた。実際、3DMark06のスコアでは、Intel G45 Expressの5倍、AMD 790GXの2倍の値を叩き出したという。
なお、会場には大手ベンダーのGeForce 9300/9400搭載マザーが展示されており、早ければ10月末には登場する見込みという。
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