AMD GPUの首領がアキバにぶらり、大名行列が発生していた:古田雄介のアキバPickUp!
AMDでグラフィックス製品を統括するリック・バーグマン氏がアキバのPCパーツショップに現われ、多数のサイン入りグッズを残していった。
ノンストップで名刺交換&サイン&撮影&視察
小雨が降る9月30日の昼下がり、TSUKUMO eX.前に10人程度の人だかりができていた。その正体は、AMDの関係者と報道陣。米AMDの上級副社長兼ジェネラル・マネジャーのリック・バーグマン氏がアキバを訪れ、TSUKUMO eX.とソフマップ リユース総合館、ツートップ秋葉原本店を巡るという企画が急きょ立ち上がったのだ。
リック・バーグマン氏は、AMDのグラフィックス製品グループを統括する要人で、過去にSonicBlueでS3グラフィックス部門の最高執行責任者を務めた実績がある。今回はCEATEC JAPAN 2008で来日したついでに、現在RADEON 4000シリーズが好調に売れているアキバを視察しようという運びになったようだ。
案内役を務める日本AMDの“紳士”こと森本竜英氏は「『せっかく日本に来たなら)アキバも行きます?』『いいね、行こう行こう!』という感じで今回のイベントが決定しました。急な企画でしたが、ご対応いただいたショップさまには感謝しております」と語る。
緊急企画ということもあり、各ショップでの滞在時間は10分程度と短めだった。バーグマン氏は、ショップの代表と挨拶を交わし、AMD製品などにサインをして、特別プレゼントを手渡すといった催しを行い、次のショップへ移っていく。AMD関係者や報道陣もそれを追ってすばやく移動したため、大名行列にしても、かなり足早な状態だったと思われる。
特別なスピーチの場は設けていなかったが、ショップ代表との会話の中で、現在好評を博しながらも品薄が続いているRADEON HD 4650カードについて質問された際、「基板の製造が遅れているため」(バーグマン氏)と率直なコメントも飛び出した。
ちなみに、店内のつり下げポスターの半分以上をRADEON仕様としていたツートップ秋葉原本店の店員さんは「先週お話をいただいて、急いで見栄えをよくしましたよ。RADEON HD 4650カードの在庫も確保したし、万全の状態で歓迎することができました。……いや、もう、月末ということもあって、大変だったんス。さあ、ほめてください」と語り、バーグマン氏がうれしそうにサインする姿を感慨深げに眺めていた。
約30分のスピーディーなイベントが終了し、多忙なバーグマン氏はアキバを後にした。そして、案内役を見事に務めきった森本氏は、「では、これから兄貴(土居憲太郎氏)のいるCEATECに戻ります」と、ややお疲れ気味の笑顔を残した。
以上。続きはCEATEC JAPAN 2008へ……。
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