写真で予習するX58マザー(その5)──実用的なハイエンドを目指したMSI「X58 Platinum」:イマドキのイタモノ(2/2 ページ)
Intel X58 Expressマザーが各ベンダーから発表されている。そこで「予習」として“外観”から機能をチェックする。第5弾は、MSIのいたって“まじめ”なマザーだ。
3種類のJMicronチップで“全部載せ”を実現
基板に用意されたSerial ATAは、「ICH10R」が制御するの6ポートと、JMicronの「JMB322」が制御する2ポートだ。ICH10RもJMB322もRAIDが構築可能で、ICH10RはRAID 0、1、5、10に、JMB322側はRAID 0、1、JBODにそれぞれ対応している。
X58 Platinumには、Parallel ATA/Serial ATAコントローラとしてJMicronの「JMB363」も実装されていて、Parallel ATAとeSATAを制御している。そのほか、IEEE1394もJMicronの「JMB381」を利用する(ただし、MSIのWebサイトにある資料ではVIA 6308Pとなっている)など、X58 PlatinumはJMicron製のコントローラを多用している。
オーディオコーデックは、RealtekのALC888で、HDオーディオ8チャンネルコーデックに対応する。ネットワークは、RealtekのRTL8111Cを2個搭載し、2系統のギガビットLANが構成できる。
「D-LED2」はスイッチのみで表示器はオプション
基板にはオーバークロッカー御用達ともいえるパワースイッチ、リセットスイッチに加えてシステムクロックを変更するディップスイッチまでが並んでいて、PCケースに入れないでそのまま置いた状態でテストが手軽にできるようになっている。
Eclipseのフォトレビューでも紹介した、システム状態をリアルタイムで表示する「D-LED2」にも対応しており、表示項目を選択するスイッチも用意している。ただし、ドーターカードで供給されるD-LED2の表示部はオプションでパッケージには含まれていない。
バックパネルにはCMOSのクリアスイッチが用意されている。こちらは、システムをPCケースに入れた状態でオーバークロックのテストなどを行うときに、クロックを上げすぎて起動しなくなった状態からシステムを復帰させるのに便利だ。
X58マザーボードの中では比較的実用的な仕様といえるX58 Platinumだが、このように、ホビーユーザー向けの機能も多数用意されている。実用主義のユーザーも遊びに徹したユーザーも受け入れられる懐の深いマザーボードといえるだろう。
関連記事
写真で予習するX58マザー(その4)──ゲーマーもクロッカーも満足のASUS「Rampage II Extreme」
Intel X58 Expressマザーが各ベンダーから発表されている。そこで「予習」として“外観”から機能をチェックする。第4弾は遊べる機能満載の「R.O.G.」のマザーだ。写真で予習するX58マザー(その3)──巨大なヒートシンクに驚くGIGABYTE「GA-EX58-EXTREME」
Intel X58 Expressマザーが各ベンダーから発表されている。そこで「予習」として“外観”から機能をチェックしていこう。第3弾はヒートシンクデザインに目を奪われるGIGABYTEのマザーだ。写真で予習するX58マザー(その2)──省電力を強化したMSI「Eclipse」
Intel X58 Expressマザーが各ベンダーから発表されている。そこで「予習」として“外観”から機能をチェックしていこう。第2弾はネーミングが印象的なMSIマザーだ。写真で予習するX58マザー(その1)──機能充実のASUS「P6T Deluxe」
Intel X58 Expressマザーが各ベンダーから発表されている。そこで「予習」として“外観”から機能をチェックしていこう。第1弾はASUSの正統派最上位モデルだ。Nehalemのパフォーマンスは?──Core i7 965 ExtremeとCore i7 920の性能に迫る
インテルの新世代アーキテクチャがいよいよ姿を見せ始めた。Nehalemの性能がようやく明らかになる。その実像やいかに。MSIの「P45-8D Memory Lover」でメモリを差しまくる
DDR3も無理なく買える価格になってきた2008年。DDR3とDDR2に対応する製品もいくつか登場している。今回はその中の1枚を紹介。「名は体を表す」とはよくいったものだ。+1GHzがいとも簡単──ASUSのP45マザー「Maximus II Formula」でかっとべ!
パワーユーザーにはチョイッと地味めな評価のIntel P45 Expressマザーだが、「遊び」を意識したモデルは着実に進化している。ここでは、ASUSのP45マザーの“かっとび”度を紹介しよう。やっぱり「ASRock」なIntel X48マザー── 「X48Turbo Twins-WiFi」で遊ぶ
ASRockと聞くと、「勝手に高クロックFSB」「勝手にCrossFire対応」といった、過激なスペックマザーという印象が強い。そんな、彼らのハイエンドモデルで機能と使い勝手を試してみた。インテルの次世代チップセットを載せたASUSの「P5Q-E」「P5Q-Pro」を試す
まもなく正式に発表される“だろう”といわれている「Intel P45 Express」を搭載した「P5Q」シリーズがASUSから登場する。現時点では「未発表」のチップセットとマザーボードを使ってみた。EFIはユーザーを幸せにするか?──MSI「P35 Neo3-EFINITY」
2008年4月に、MSIからEFIを実装したマザーボードが発売された。Intel P35チップセットを搭載した「MSI Neo3-F」のバージョンアップモデルだが、注目されるEFIがユーザーにもたらすメリットとはなんだろうか。インテルの次世代最高級プラットフォーム「Skulltrail」で「8コア」の破壊力を知る
“エンスーなゲームユーザー”のための次世代プラットフォームを構成するCPUとマザーボードのパフォーマンスがついに明らかになる。「8コアCPU」がたたき出す最高級の性能やいかに。まずは写真でみる、ASUSのIntel X48マザー「P5E3 Premium WiFi/AP@n」
インテルチップセットの最高峰「Intel X48 Express」を載せたマザーをちらほらと見かけるようになってきた。パワーユーザー期待のハイエンドマザーボードの姿を紹介しよう。「1600MHz」が見せる破格の性能──「Core 2 Extreme QX9770」「Intel X48 Express」フライングレビュー
2008年早々にも新しいCPUとチップセットが登場すると“噂”されている。FSBとメモリクロックがともに「1600MHz」に対応する次世代プラットフォームの性能を紹介しよう。ASUS「P5E-VM HDMI」で“Intel G35 Express”の性能を試す
いまだ出荷されていないIntel G35 Expressマザーボード。ようやく登場したサンプルで「Intel GMA X3500」の実力を検証する。DDR2でIntel X38 Expressを使う──GIGABYTE「GA-X38-DQ6」
DDR2メモリとIntel X38 Expressチップセットの組み合わせは、DDR3に負けないパフォーマンスを発揮できるのだろうか?X38とDDR3のタッグは最強か?──ASUS「P5E3 Deluxe」
前回、画像だけで紹介したDDR3対応のIntel X38マザー。いよいよ“時期が熟して”その最強伝説が明らかになる。まずは写真でみる、GIGABYTEのIntel X38マザー「GA-X38-DQ6」
IDF 2007で10月登場が明らかにされたIntel X38 Expressチップセットだが、前回のASUSにつづいて今回はGIGABYTEの「DDR2対応」製品を紹介しよう。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.