NECが基本性能やカラバリを強化した、PC春モデル第2弾を大量投入:2009年PC春モデル(1/3 ページ)
1月13日、NECはLaVie、LaVie Light、VALUESTAR、VALUESTAR Luiモデルの2009年春モデルを発表し、全9シリーズ45モデルを1月15日から出荷を開始する。
LaVieシリーズの特徴
ラインアップ
- LaVie Lシリーズに最上位モデルが復活
- LaVie Lシリーズの中上位モデルがCentrino 2プラットフォームに統一
- LaVie L/LaVie Lightシリーズのカラーバリエーションが拡大
- LaVie Jは従来モデルを継続販売
- 店頭で性能を強化したモデル「プラスセレクション」が注文可能に
ハードウェア
- 11モデルで4Gバイトのメモリを標準搭載
- LaVie Lシリーズの中上位モデルでDDR3メモリを採用
- LaVie Lightを除く全モデルでIEEE802.11a/b/g/n対応の無線LAN機能を装備
- Centrino 2プラットフォーム対応機が増加
- LaVie Lightの液晶ディスプレイが10.1型ワイドに大型化
- LaVie Nが全モデルでハードディスクセーバーを搭載
- NXパッドがジェスチャー機能と手書きでお助けパッド機能をサポート
ソフトウェア
- LaVie Lightを除く全モデルで32ビット版Windows Vista Home Premium(SP1)を採用
- Office Personal 2007+PowerPoint 2007搭載モデルの増加
- SmartPhotoが「ぱっと観スライドショー」に対応
- DVD MovieWriterがAVCHD規格のカメラに対応
- LaVie CとLaVie L(LL370を除く)シリーズがDTCP-IPに対応
VALUESTARシリーズの特徴
ラインアップ
- 新シリーズの追加は見送り
- VALUESTAR Wシリーズがフルモデルチェンジし22型ワイドモデルに統一
- VALUESTAR Lがラインアップ拡充する一方でスリムタイプが廃止
- VALUESTAR Nシリーズに新色メイプルブラウンが追加
- 店頭で性能を強化したモデル「プラスセレクション」が注文可能に
- 自作PC向けのPCリモーターサーバボードセットを投入
ハードウェア
- Core 2 Quad搭載機が全6モデルに拡充
- 8モデルで4Gバイトのメモリを標準搭載
- Centrino 2プラットフォーム搭載機が増加
- VALUESTAR Lシリーズにテレビ機能内蔵モデルを用意
- テレビ機能搭載モデルで専用トランスコーダチップを内蔵し長時間録画に対応
ソフトウェア
- VALUESTAR R Luiモデルの一部で32ビット版Windows Vista Ultimate(SP1)を導入
- DVD MovieWriterがAVCHD規格のカメラに対応
- テレビ機能を搭載した全モデルがDTCP-IPの配信/受信に対応
- SmartPhotoが「ぱっと観スライドショー」に対応
クアッドコアCPUや4Gバイトメモリ、テレビ機能搭載モデルが増加
NECは1月13日、個人向けPC「LaVie/VALUESTAR」シリーズの2009年春モデルを発表した。店頭販売モデルおよび同社直販の「NEC Direct」ともに、1月15日から販売される。第1弾となった「LaVie L LL750」シリーズとあわせて、全49モデルの2009年春モデルが出そろった格好だ。また、店頭向けモデルのほかに、直販の「NEC Direct」ではCPUやOS、メモリやHDD、テレビ機能の有無などが選べる「VALUESTAR G」「LaVie G」シリーズがこれまでと同様に用意されたのに加え、店頭でワンランク上のモデルを注文できる「プラスセレクション」が用意され、モデルのバリエーションが拡大したのも見逃せない。
デスクトップPCでは、クアッドコアCPU搭載モデルが全6モデル、標準で4Gバイトのメモリ搭載モデル(OSは32ビット版)が8モデルに拡大したほか、VALUESTAR Nシリーズを除く全モデルがIntel G45 Expressチップセットを採用し、Centrino 2プラットフォームに準拠したのがポイントだ。新シリーズは投入されていないが、自社製のテレビ再生/録画/管理ソフトウェアのSmartVisionが地上/BS/110度CS対応のダブルテレビチューナーに対応したほか、ViXS製の専用チップを内蔵することによりハイビジョン放送を高画質で長時間録画(1TバイトHDDで最大約528時間)可能になった。これまではBlu-ray Discドライブ搭載モデルに限定されていたAVCHDでの編集/再生が、VALUESTAR W/N/L(VL770とVL570)、LaVie CやLaVie Lシリーズに拡大したのも見逃せない。
PCサーバーボードを内蔵して、PCリモーターで遠隔操作が行える「VALUESTAR R Lui」シリーズには2TバイトのHDD(500Gバイト×4/RAID 5構成)搭載モデルが登場したほか、自作PC向けにPCリモーターとサーバーボードがセットになったモデルを用意し、ホームネットワークソリューション「Lui」(Life with Ubiquitous Integrated solutions)の普及を図る。
ノートPCの春モデルは、既存モデルのスペック/機能強化とカラーバリエーションの増加がトピックだ。主力となるLaVie Lシリーズでは、先行して発売されたLaVie L LL750シリーズと同様にプラットフォームを新世代のCentrino 2に一新し、4Gバイトのメインメモリ(OSは32ビット版)を搭載したほか、ガラスフレークを取り入れたきらめく塗装が質感をアップさせた。カラーバリエーションの強化では、LaVie LのエントリーモデルLL370シリーズが3色、NetbookのLaVie Lightシリーズが4色展開となり、LaVie Nでは直販限定カラーが店頭モデルに投入される。また、LaVie Lightシリーズを除いた全モデルでIEEE802.11a/b/g/n対応(nはドラフト2.0準拠)の無線LAN機能を内蔵した。
パフォーマンスの底上げとテレビ機能の強化が中心のVALUESTARシリーズ
デスクトップPCでは、水冷PCの最上位モデル「VALUESTAR W」がラインアップを一新し、ボディカラーがブラックになった。全2モデルでマザーボードが一新され、Centrino 2プラットフォームとBlu-ray Discドライブを搭載し、4GバイトのDDR3メモリと1TバイトのHDDを装備するなど、基本性能が大きく向上した。ViXS製の専用チップを内蔵することにより、ハイビジョン放送を最長528時間(1TバイトHDDでビットレートが約4Mbpsのファインロングモードの場合)も録画可能になった。
セパレート型の「VALUESTAR L」シリーズは、従来のスタンダードタイプのラインアップが全3モデルに拡充した。ミドルレンジモデルが地上デジタルチューナーを内蔵し、最上位モデルがクラッドコアCPUと3波デジタル放送対応のダブルテレビチューナー、そしてBlu-ray Discドライブを搭載するなど、AV機能の強化が行われた。付属の液晶ディスプレイが19型ワイド(1440×900ドット表示)から、22型ワイド(1680×1050ドット表示)に大型化した。
新たな展開を見せるLuiワールド
VALUESTAR R Luiシリーズでは、スリムタワータイプとマイクロタワータイプの最上位モデルでOSにWindows Vista Ultimate(SP1)を採用し、4Gバイト(1Gバイト×4)のメモリと1~2TバイトのHDD、Blu-ray Discドライブを搭載するなどパフォーマンスが大幅にアップした。新たにPCIカードのPCサーバーボート(ロープロファイルPCIカードはNEC製PCモデル専用)とPCリモーターのセットモデルが提供され、手持ちのWindows Vista(Home Premium/Business/Ultimate)かWindows XP搭載PCに増設することで、Luiシリーズと同等の機能が実現できるようになった。
また、使い勝手の面でも従来のリモートスクリーンに加えてリモートデスクトップ方式を追加した「ハイブリッドリモートスクリーン」の対応により、低速な回線でも利用が可能になったほか、PCリモーターのノートタイプがイー・モバイルのD01NXやD01NXIIをサポート(接続ツールやドライバはPCリモーターに内蔵)することで利用エリアが大幅に拡大したのも特徴だ。
既存モデルの性能/カラバリ強化が中心のLaVieシリーズ春モデル
LaVieシリーズは、売れ筋のLaVie LシリーズでIntel GM45 ExpressチップセットとDDR3メモリの積極導入と、カラーバリエーションの拡大が目を引く。加えて、全モデルでHDMI端子を標準で装備し、最上位のLaVie L LL850/SGではBlu-ray Discドライブを搭載するなど、AV面での強化も図られている。
フラッグシップのLaVie Cシリーズでは、画質改善機能の「彩りプラス」に3種類のモード(ダイナミック/シネマ/スタンダード)が用意され、全2モデルでBlu-ray Discの読み出しに対応(上位モデルはBlu-ray Discドライブ、下位モデルはBD-ROMドライブを内蔵)した。
国内メーカー発のNetbookとして話題を集めたLaVie Lightシリーズは、パステル調のきらびやかな4色のカラバリ展開を実現し、液晶ディスプレイが8.9型から10.1型に拡大する一方、画面解像度は1024×600ドットから1024×576ドットに減っている。
なお、プラスセレクションではLaVie Cが1920×1080ドット表示に対応いたノングレア液晶(16型ワイド)を選べたり、LaVie L LL570やLL370シリーズではCPUの強化やBD-ROMドライブの選択、Office Personal 2007+PowerPoint 2007採用モデルなどが用意されている。
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