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店員の「思いつき」が“祭”に変わる街、アキバ古田雄介のアキバPickUp!(3/4 ページ)

ツートップ秋葉原本店で玄人志向のサングラス男が一日店長に就任し、ドスパラ各店では売場増床キャンペーンを実施。そんな“祭好き”のアキバでは、グラフィックスカードの注目度が高まっていた。

IONブレイクの前兆か!? ――低消費電力のグラフィックスカードも人気を集める

 ハイスペックなグラフィックスカードが好調に売れる一方で、低消費電力で動くタイプも注目を集めている。某ショップは「PC内で最も電力を喰うのはグラフィックスカードというユーザーも多いでしょう。新しいGPUが出るたびに発熱の問題が出るほどなので、低消費電力で動くカードのニーズは年々高まっています」という。

 その中で週末に話題を集めたのが、AOpenの「CRF540GTX-256XD3」だ。S3 Graphicsの新型GPU「Chrome 540 GTX」を搭載したロープロファイルのPCI Express x16カードで、価格は9000円弱。GDDR3メモリを256Mバイト搭載し、HDMI出力とDVI-I出力に対応する。動画再生支援「ChromotionHD 2.0」やマルチGPU技術「MultiChrome」などを搭載するが、「300ワット以上のシステム電源」を推奨としており、低消費電力での導入が可能だ。入荷したドスパラ秋葉原本店は「3Dゲーム目的でなく、そこそこ快適なAV視聴などを楽しみたい人に人気です。2系統備えているので、デュアルディスプレイを構築するのにもオススメ」と語る。

 また、GALAXYからはGeForce 9600 GTを定格クロックからダウンクロックして、最大40%の省電力化を果たすという「GF P96GT-LP/512D3/LOW POWER」が登場している。価格は1万1000円前後で、在庫は少数だ。リファレンスデザインのGeForce 9600 GTカードと異なり、6ピンの補助電源を必要としないのが特徴。コアクロックは600MHz、512MバイトのGDDR3メモリは900MHzで動作する。「人気のGeForce 9600 GTが補助電源なしで使えるとあって好調に売れています。“エコ”という観点というより、低容量の電源をそのまま使えるという手軽さで売れている印象ですね」(クレバリー1号店)という。

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AOpen「CRF540GTX-256XD3」。ドスパラ秋葉原本店には、パッケージに「512MB」と記載されたタイプも入荷していたが、型番を記載したシール上には「GDDR3 256MB」と表記されている(写真=左/中央)。GALAXY「GF P96GT-LP/512D3/LOW POWER」(写真=右)

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