新シリーズが続々登場!! 富士通の2009年PC冬モデルを徹底チェック:待望のWindows 7モデルが登場!!
ついにWindows 7搭載PCが発売された。富士通はノートPCのラインアップを大幅に強化しており、中でもモバイルPCで新シリーズを複数投入しているのが特徴だ。まずは新モデルの見どころを整理した。
待望のWindows 7搭載PCが一斉にリリース
2009年10月22日、マイクロソフトから新OSのWindows 7が一般販売され、数多くの新PCが登場した。Windows Vistaのリリースから約3年近くが経過し、パフォーマンスや動作の軽快さで前評判が高かったWindows 7だけに、新OSに合わせてPCを新調しようと考えているユーザーも多かったのではないだろうか。PC USERでは、Windows 7搭載PCの特集ページを設けているが、その中で注目のラインアップを擁しているのが富士通だ。PC USERで人気が高いモバイルPCのカテゴリーに、新シリーズを2つも投入しただけでなく、1シリーズでフルモデルチェンジを行っている。
もちろん、最新OSをフルに生かすにはハードウェアのスペックも重要だ。富士通の新モデルでは、低消費電力で高性能なCPUやチップセットを筆頭に、ストレージや液晶ディスプレイなど、吟味されたパーツを採用しており、この点でも抜かりはない。
ここでは、10月13日に発表された富士通製モバイルPCのラインアップを整理し、各シリーズの概要をチェックしていく。シリーズごとの特徴や機能を理解して、お気に入りの1台を見つけてほしい。
ポストNetbookの筆頭格となるスリムPC「FMV-BIBLO LOOX C」
まずは新たに追加された新シリーズをチェックしよう。
1つは低価格でありながら、Netbookを上回るパフォーマンスとスリムボディを獲得した「FMV-BIBLO LOOX C」シリーズだ。小型かつ軽量で低価格なNetbookは高い人気を集めたが、どうしてもマシンパワーは非力で、画面サイズも1024×600ドット/1024×576ドットと狭かった。それに対しFMV-BIBLO LOOX Cは、20万円を超える高価なモバイルPCと、Netbookの間を埋めるべく登場したCULV(Consumer Ultra Low Voltage)プラットフォームを採用した、“ポストNetbook”と言える新カテゴリーのモデルだ。
CPUは低消費電力で処理能力が高いインテル® Core™ 2 Duo プロセッサー SU9400(1.4GHz)、あるいはインテル® Celeron™ プロセッサー SU2300(1.2GHz)で、いずれもデュアルコアのためNetbookより明らかに高速であり、最新OSのパフォーマンスを引き出すのに貢献している。LEDバックライトを採用した液晶ディスプレイは11.6型ワイドで、1366×768ドットと画面解像度も広く、Netbookの基本性能に不満/不安を覚えるユーザーも満足できるだろう。HDD容量は約320Gバイトで、光学ドライブは内蔵していない1スピンドルPCだが、同一ネットワーク上にあるPCの光学ドライブを簡単に共有できるユーティリティ「DVDドライブ共有機能クライアント」が標準で付属するのも気が利いている。
ボディサイズは285(幅)×209(奥行き)×26.4~30.2(厚さ)ミリとカバンへの収まりもよく、最薄部は26.4ミリとスリムだ。バッテリー駆動時間は約9.2時間(インテル® Core™ 2 Duo プロセッサー SU9400)/約6.2時間(インテル® Celeron™ プロセッサー SU2300)と長く、Netbookで指摘されていた弱点を克服しているのも見逃せない。約1.6キロと十分に持ち運べる重量で、19ミリピッチのフルサイズキーボードを搭載することで、非常に使いやすいのもアドバンテージだ。
ボディカラーはルビーレッド、マリンブルー、シャイニーブラックという3色のカラーバリエーションが用意され、好みの色を選べる。価格はインテル® Core™ 2 Duo プロセッサー SU9400搭載モデルで10万円台半ば、インテル® Celeron™ プロセッサー SU2300搭載モデルで8万円台半ばとなっており、性能と価格のバランスが取れた1台として、この冬一番の注目株なのは間違いない。
Windows 7のマルチタッチ操作に対応した「FMV-BIBLO MT」
続いての新シリーズは、Windows 7の「Windows タッチ」に対応したタブレットモデル「FMV-BIBLO MT」だ。12.1型ワイドの非光沢液晶ディスプレイ(解像度は1280×800ドット)は、付属のスタイラスペンや指で直接操作できるタッチパネルになっており、直感的にPCを扱える。一般的なノートPCとしてだけでなく、液晶ディスプレイ部分を180度回転させて折りたためば、ピュアタブレットとして活用できるのも本機ならではの特徴だ。PC初心者でも簡単に使えるように独自ユーティリティの「タッチ操作パネル」や「タッチ文字入力」が導入され、マウス操作が苦手な人もPCを扱えるような工夫が施されている。
OSは32ビット版Windows 7 Home Premiumで、CPUのインテル® Celeron™ プロセッサー 900(2.2GHz)を中心にDVDスーパーマルチドライブも内蔵しており(着脱可能)、基本性能は充実している。Windows 7の新機能を手軽に楽しみたい、あるいはキーボードやマウスの操作に不満を感じたことがあるユーザーは、ぜひ店頭で触れてほしいモデルだ。
なお、WEB MARTでは高速なインテル® Core™ 2 Duo プロセッサーや、容量が約500GバイトのHDD、ベイ内蔵バッテリーなどを選択することが可能だ。
デザイン一新でスリム化したビジネスモバイルPC「FMV-BIBLO R」
従来から、ビジネスもプライベートも1台でこなせるモバイルPCとして人気が高かった「FMV-BIBLO LOOX R」シリーズがデザインを一新し、製品名も「FMV-BIBLO R」シリーズに改められた。最新OSのWindows 7をスムーズに動作させるインテル®製のデュアルコアCPUをはじめ、モバイル インテル® GS45 Expressチップセットや1280×800ドット表示に対応した12.1型ワイド光沢液晶ディスプレイ、DVDスーパーマルチドライブを内蔵した2スピンドルPCという主な仕様はそのままに、厚さ29.9ミリのフルフラットボディに生まれ変わった。ブラックを基調にメッキ調パーツで高級感を演出しており、さらにパームレスト部分に格子柄をあしらっているのもポイントだ。重量は標準のバッテリパックL装着時でも約1.37キロにまとまっており、バッテリー駆動時間が約12時間以上と大幅に延びているのも冬モデルの特徴だ。
直販のWEB MARTでは、CPUにインテル® Core™ 2 Duo プロセッサー SU9400(1.4GHz)だけでなく、新たにデュアルコアのインテル® Celeron™ プロセッサー SU2300(1.2GHz)も選べるようになり、これまで以上に低価格で本機を購入できるようになった。
もちろん、OSはWindows XP Professional(SP3)のダウングレードに対応した32ビット版Windows 7 Professionalが用意され、指紋センサーの内蔵が可能と、ビジネス向けの選択肢も確保している。容量が約256Gバイト/約128GバイトのSSDのほか、FOMA HIGH-SPEED対応モデルやモバイルWiMAX内蔵モデルも引き続き選べるので、リアルモバイラーの注目を集めそうだ。
優れた処理能力と長時間駆動を両立した大画面モバイルPC「FMV-BIBLO MG」
2キロを下回る重量でありながら、高い処理能力と長時間のバッテリー駆動を両立し、さらに大画面の液晶ディスプレイを搭載したモデルが「FMV-BIBLO MG」シリーズだ。14.1型ワイドと13.3型ワイドと2種類の画面サイズ(1280×800ドット表示)が用意される。
CPUはインテル® Core™ 2 Duo プロセッサーで、チップセットはグラフィックス機能を内蔵したモバイル インテル® GM45 Expressと、Windows 7の性能をフルに引き出せるパフォーマンスを備えている。内蔵するDVDスーパーマルチドライブは着脱が可能になっており、付属のベイカバーと交換することで重量を約110グラム軽くすることができる。モバイルPCながら、フルサイズのノートPCと同じ19ミリピッチ/3ミリストロークのキーボードを備えているのもポイントだ。
バッテリー駆動時間は14.1型ワイドモデルで約8.2時間、13.3型ワイドモデルで約7時間と長く、オプションの増設用バッテリーを追加すれば、それぞれ約11.5時間/約9.8時間まで延長できる。優れたパフォーマンスと長時間のバッテリー駆動を実現しながら、大画面の液晶ディスプレイを装備したモバイルPCがFMV-BIBLO MGシリーズであり、モバイルPCでも使い勝手に妥協したくないユーザーには最適のモデルだ。
ちなみに、店頭モデルのOSは32ビット版Windows 7 Home Premiumで、ボディカラーがレザーブラック(14.1型ワイド)とヴィーナス・ホワイト(13.3型ワイド)固定となっているが、直販サイトのWEB MARTでは、液晶サイズによらずレザーブラックとヴィーナス・ホワイトが選べるほか、OSもWindows XP Professional(SP3)のダウングレードに対応した32ビット版Windows 7 Professionalも用意されている。加えて、HDDも約500Gバイトの大容量タイプが選べたり、高速なSSD(容量は約256Gバイトか約128Gバイト)に変更できたりする。また、非光沢タイプの液晶ディスプレイ、インテル® Core™ 2 Duo プロセッサー P9600(2.66GHz)のCPUや、S3 Chrome 430 ULPのグラフィックスチップを追加することも可能だ(こちらは14.1型ワイド選択時のみ)。
Windows 7 Starterを採用したNetbook「FMV-BIBLO LOOX M」
一方、6万円を切る低価格なNetbookとして2009年夏モデルで初登場した「FMV-BIBLO LOOX M」も健在だ。従来モデルからの強化点は、HDD容量が約250Gバイトに増え、OSがWindows 7 Starterに変更されたほか、無線LANがIEEE802.11b/g/n準拠になり、バッテリー駆動時間が約3.6時間に延びた。
1024×600ドット表示の10.1型ワイド液晶ディスプレイをはじめ、重量が約1.2キロと軽快に持ち運びができる小型ボディは変わりなく、ルビーレッド、ミルクホワイト、シャイニーブラック、ライトラベンダーと4色のカラーバリエーションで展開されるのも同様だ。
パフォーマンスやバッテリー駆動時間はほかのモデルにかなわないが、2~3台目の低価格なノートPCを探しているユーザーは、購入候補にぜひ加えてほしいモデルと言えるだろう。
以上、駆け足でFMV-BIBLOシリーズのモバイルPC新モデルを紹介してきた。さまざまな用途やユーザー向けに多彩なモデルを用意しているのが分かるが、いずれも共通しているのは、インテルのプラットフォームを採用することで、高い性能と長時間のバッテリー駆動を両立している点にある。
PC業界における2009年最大級のイベントであるWindows 7が無事リリースされ、同OSをプリインストールしたモデルが出そろった今ほど、PCの新規購入や買い換えにふさわしいタイミングはない。新モデルはWindows 7に最適化したハードウェアやソフトウェアで構成されており、新OSをフルに生かす環境が整っている。逆に一昔前のPCを使っているならば、新モデルを購入することで最新OSと低消費電力で高性能なCPUなど最新スペックで構成されたPCを同時に手に入れられる。動作が軽快なOSと、高性能なハードウェアの組み合わせにより、ここ数年のPCの進化を実感できるだろう。
次回は、“ポストNetbook”として新たに登場したFMV-BIBLO LOOX Cや、生まれ変わったFMV-BIBLO Rの実力を細かく見ていく予定だ。
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提供:富士通株式会社
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