LOOX初の“正統派”Netbook──「FMV-BIBLO LOOX M」:2009年PC夏モデル
富士通は、2009年夏モデルでLOOXシリーズでは初めてのNetbookとなる「FMV-BIBLO LOOX M」を発表した。Atom N270を採用して10.1型ワイド液晶を搭載する。
2色のカラーバリエーションモデルを用意
FMBV-BIBLO LOOX Mは、CPUにAtom N270(動作クロック1.6GHz)を搭載し、チップセットにはIntel 945GSEを採用するNetbookだ。富士通では、すでにFMV-BIBLO LOOX UにAtomシリーズを採用しているが、こちらはAtom Z520(動作クロック1.33GHz)とUS15Wでプラットフォームが構成されるため、ASUSのEeePCシリーズやAcerのAspire One、MSIのWind Netbookといった“正統な”Netbookとしては、FMV-BIBLO LOOX Mが同社初となる。
メモリ容量は1Gバイト(最大2Gバイト)、データストレージは160Gバイトの2.5インチHDDを搭載する。本体に搭載されるインタフェースには、USB 2.0×3、SDメモリーカード(SDHC対応)とメモリースティック(PRO対応)が利用できるメモリカードリーダー、100BASE-TX/10BASE-Tに対応する有線LAN、アナログRGB出力などが用意される。また、無線接続ではIEEE802.11b/gとBluetooth 2.1+EDRが利用できる。
解像度1024×576ドットの10.1型ワイド液晶ディスプレイを搭載するボディのサイズは、258(幅)×189(奥行き)×29〜34(厚さ)ミリで、重さは標準バッテリーパック搭載時で約1.2キロになる。この状態でバッテリー駆動時間は約2.6時間、オプションの大容量バッテリーパックを搭載すると約5.3時間に伸びる。なお、大容量バッテリーパックを搭載すると、重さは約1.35キロに増える。液晶ディスプレイのバックライトにはLEDが使われており、省電力に貢献している。
キーボードサイズのピッチは約17.2ミリと、10.1型ワイド液晶ディスプレイを搭載したNetbookとしては、余裕のあるサイズを確保できた。富士通では、快適な入力環境がユーザーに提供できるとアピールしている。
カラーバリエーションには店頭モデルで「ルビーレッド」と「ミルクホワイト」の2種類が用意されるほか、Web限定モデルではこの2色に加えて「シャイニングブラック」も選択できる。出荷開始は4月23日からの予定。価格はオープンで、Web直販のWEB MART価格は5万9800円となる(ただし、新製品モニター割引クーポンを最大適用した場合は4万9634円)。
FMV-BIBLO LOOX Mシリーズの概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | ストレージ | OS | 実売 |
FMV-BIBLO LOOX M | M/D10 | 1スピンドル | 新シリーズ | Atom N270(1.6GHz) | 1GB | 160GB | XP Home(SP3) | 6万円前後 |
FMV-BIBLO LOOX Mシリーズの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
FMV-BIBLO LOOX M | M/D10 | 10.1型ワイド | 1024×576 | Intel 945GSE | − | チップセット内蔵 | ─ | 約1.2キロ |
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