いろいろホントに大丈夫?──5万円台の“Light Note”「Aspire Timeline AS1410」を速攻検証(前編):10万円以上のノートPCなんて、もういらないかもね(1/4 ページ)
「このスペックで5万円台かヨ!」──何とも驚きの価格を実現するCULVノートPCがエイサーの「11.6型Aspire Timeline」だ。まずは仕様や操作性、キーボードの“具合”を確かめよう。
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このスペックのPCが「5万円台」か……ため息出ますよ
1366×768ドット表示の液晶ディスプレイ、1.3キロの軽量ボディ、19ミリピッチのキーボード、8時間クラスのバッテリー持続時間、デュアルコアCPU、Windows 7搭載……こんなスペックのモバイルノートPCが5万円台で購入できる時代が来た。
日本エイサーの「Aspire Timeline AS1410」(以下、AS1410)は、なにより驚きの価格が大きな魅力だ。5万円台といっても正確には5万9800円なのだが、スペックを確認しつつも、2008年にヒットしたNetbookとほぼ同等の価格帯であると考えると「安い」と思えるだろう。
AS1410の基本スペックは、CPUにデュアルコアの超低電圧版Celeron SU2300(1.2GHz)、Intel GS45 Expressチップセットとチップセット内蔵グラフィックスのIntel GMA 4500MHD、2GバイトのDDR2メモリ(PC2-5300×1)、250Gバイトの2.5インチHDD(5400rpm/Serial ATA)、1366×768ドット表示に対応する11.6型ワイドの液晶ディスプレイ(LEDバックライト搭載)、1000BASE-T対応の有線LAN、IEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN、Bluetooth 2.1+EDR、省電力モード時で最大約8時間駆動する6セルの標準バッテリーを実装する。OSは、64ビット版のWindows 7 Home Premiumをプリインストールする。
なお、“CULV版プロセッサ搭載ノートPC”の呼称は各社さまざまで、「Netbook」のようにまだ統一されていない。よくある「CULVノートPC」のほか、インテルは「モバイル・サブノートPC」、東芝は「ネットノート」、そしてエイサーは「Light Note」と呼ぶようだ。AS1410はエイサー製PCなので、本稿でもLight Noteと呼ぶことにする。
まずはボディをながめよう。ディスプレイに1366×768ドット表示対応の11.6型ワイド液晶(LEDバックライト搭載/光沢パネル)を採用したことで、同じく“Light Note”として話題をさらった13.3型ワイドの「Aspire Timeline AS3810T」(以下、AS3810T)より一回り小型かつ軽量のボディとなっている。本体サイズは285(幅)×204(奥行き)×22.1~30(厚さ)ミリ、重量約1.38キロで、AS3810Tより横幅が約40ミリ小さく、約220グラムほど軽量だ。
ボディデザインは、つややかなカラー天板(ボディカラーはサファイアブルー、ダイヤモンドブラック、シーシェルホワイトの3色を用意する)の採用とともに、若干丸みを帯びている。直線的で金属質なイメージだったAS3810Tと比べるとデザインの方向性がかなり異なり、やや柔和な印象を受ける。しっとりと深みのある光沢塗装を施した天板、光沢のある液晶パネルとディスプレイベゼルに対し、使用時に触れるキーボードやパームレスト、タッチパッド部は指紋の付着が目立たないつや消し処理がなされている。
バッグへの収納性はこの小型、薄型、軽量のボディにより、相応によいだろう。底面はバッテリー部がやや膨らんでおり、使用時はごく微量にキーボード面が前傾するスタイルとなるが、おそらくそれは使用時も収納時も大きく気にならない。AS3810Tより横幅が約40ミリ短く、約220グラムほど軽量であることをふまえ、38(幅)×92(奥行き)×27ミリ(高さ)、重量約300グラム(プラグケーブル込み、ACアダプタのみの重量は約150グラム)の付属ACアダプタぶん余裕があるといえる。もっとも、省電力モード時のカタログ値で約8時間駆動する6セルの標準バッテリーを備えるので、そもそもACアダプタを携帯する機会も少なくなりそうだ。
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