SIMロックフリー時代の無線LANルータ「b-mobile WiFi」利用ガイド(前編):これ1つあればだいたいOK(3/3 ページ)
PCのほか、スマホユーザーなどにも利用シーンが広がっている「ポータブル無線LANルータ」。広いエリアでより安価に──のニーズに応える「b-mobile WiFi」の使い勝手を検証する。
小型軽量なボディで、ポケットにもスルッと入る
b-mobile WiFiと似た機能や特徴を持つ端末には、イー・モバイル(ないしソフトバンクモバイル)「Pocket WiFi」がある。
互いを比べると、本体の重さや厚さはほぼ同じだが、b-mobile WiFiは高さ、幅ともに5ミリほど大きい。ただ、数値で比較すると多少の差はあるものの、b-mobile WiFiは横から見ると上面/底面をシュッと絞ったくさび形になっているので、ポケットに入れやすく、手にしてもより薄く感じるのが好印象である。
同社の「U300」「TalkingSIM」との組み合わせなら即使用可能
b-mobile WiFiは、出荷状態で同社の定額制データ通信SIM(b-mobileSIMなど)用のAPN(接続先)が設定済みとなっている。b-mobileSIM U300、b-mobile TalkingSIM、Doccica U300などのSIMカードを装着して電源を入れるとインターネットに自動接続され、(接続設定を行った)無線LAN機器でインターネット接続を共有して利用できるようになる。なお、時間課金のDoccicaやb-mobile 3Gで使用していたSIMカードでも同様に設定不要で使い始められる。
ちなみに、出荷状態のままドコモ契約のSIMカードを装着してもインターネットには接続されない。初期設定されているAPNは、同社の発行したSIMカード以外からの接続は拒否するようになっているためだ。ドコモと日本通信の発行するSIMカードは見た目が同じなので(どちらも“FOMA”ロゴがある)、混ざると見分けにくい……のだが、一応ここに関する誤課金の心配はいらない。
出荷状態では、b-mobile WiFiのIPアドレス(およびWeb設定ツールのアクセスURL)が「192.168.0.1」で、DHCPサーバ機能が有効、ワイヤレスWANは日本通信の定額制データ通信SIMカード用のAPNに自動接続するようになっている。無線LANは個体ごとにMACアドレスベースのSSIDがあらかじめ設定されており、無線LAN区間のセキュリティは設定されていない。
無線LANのセキュリティは、Web設定ツールのトップ画面から3クリックで64ビットWEPによる無線LANセキュリティを容易に設定できる(「ユーザー制限」という分かりやすい表記が好印象)。WEPキーは、IMEI(端末識別番号)をベースに個体ごとに自動設定済みとなっている。もっとも、64ビットWEPは無線LANのセキュリティとしては決して強固ではないが、キーの入力文字数は少なくて済む。物理キーボードのないスマートフォンや小型端末、携帯ゲーム機とも併用し、使う時だけ電源を入れるような本機の利用シーンにおいては、用途や目的に応じてセキュリティレベルを使い分けるとよいのではないだろうか。
後編は、無線LANルータとしての詳細機能やパフォーマンス、バッテリー動作テストや使い方Tipsなどを展開する予定です。
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