“Sandy Bridge”のP67マザーがサラッと並んだ「PC-DIY EXPO 冬の陣」:古田雄介のアキバPickUp(1/2 ページ)
恒例となったPCパーツイベント「AKIBA-PC-DIY EXPO」が開催され、来年初頭に登場予定の大物アイテムがいち早くアキバに集結。「P67」が型番に入った未発売マザーが並ぶなど、来場者に近未来の自作PC市場を予感させるには十分な密度があった。
「ウチはレガシーを大切にするんですけど、もうPCIは……ありませんっ」――注目を集めたP67マザー
12月18日と19日の2日間、ベルサール秋葉原で自作PCのユーザーイベント「2010 AKIBA-PC-DIY EXPO 冬の陣」が開催された。主催はユニットコムで、協賛メーカーは40以上。会場には多数のメーカーブースが並び、メインステージのセッションとあわせて、終日会場がごった返すほどの来旨乗車を集めていた。
PCパーツ系のセッションは、高橋敏也氏による初心者向けのオーバークロック解説や、ユニットコムと日経BP社共催の自作PCコンテスト「P-1グランプリ2010」など、自作PCの面白みを伝える企画が用意されたほか、AMDやNVIDIAなどの協賛メーカーによる新製品のプレゼンも多数盛り込まれていた。ユニットコムのスタッフは「メーカーとお客さんが直接話す機会はなかなかないんですよね。そういう場を提供して、少しでもDOS/V業界が盛り上がればと思います」と意気込む。
そして、各メーカーのブースも意欲的な展示が並んでいた。なかでも注目を集めていたのはMSIのブースだ。次世代チップセットのP67を搭載したマザーボードが並べられおり、未見のチップセットをじっくり観察しようとするユーザーが群がっていた。P67は、年明けまもなくの登場がウワサされているCPU「Sandy Bridge」に対応することが知られており、2011年のスタンダードなチップセットになる可能性が高い。
「P67A-GD65」など新チップセットを搭載した4製品について、MSIのスタッフは「ウチはレガシーを大切にしているんですが、PCI Expressの環境がそろったと考えて、このモデルではPCIスロットを省いています」と、細部のこだわりまで語ってくれた。そのほかのP67マザーは「P67A-GD55」と「P67A-C43」で、micro-ATXのH67マザー「H67MA-E45」もお披露目されていた。
OCZのブースは、PCI Express接続のSSD「RevoDrive」シリーズをアピール。RevoDrive X2を2枚差ししたデモ機を稼働させながら、「他社さんは法人向けばかりが目立ちますが、ウチは個人向けにPCI Express SSDを売っている強みがあります」とライバル社を意識したコメントを残した。また、ELSAは歴代のグラフィックスカードを並べたボードを大きく張り出し、展示機ではGeForce GTX 570とGeForce 7900 GSの比較デモを披露。同社スタッフは「7900 GSは2006年製ですが、この時期のカードを現役で使っている方も多いです。4年間でどれだけ性能が向上したか見てもらおうと企画しましたが、これを見て買い換えを検討する人が多いみたいですよ」と狙いが当たってうれしそうだった。
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