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「GeForce GTX 560 Tiのオーバークロックモデル」は“みんなが喜ぶ”グラフィックスカードか?:イマドキのイタモノ(3/3 ページ)
NVIDIAは、1月25日にGeForce GTX 560 Tiを発表した。価格性能比でヒット製品となった「GeForce 8800 GT」の再来をねらうGPU、とNVIDIAが訴求するその実力は?
価格対性能と性能対消費電力がともに向上
GeForce GTX 560 Tiのオーバークロックモデルは、パフォーマンス的にGeForce GTX 470を上回る。そして、それ以上に、コンパクトになったグラフィックスカードのサイズや低くなった消費電力、そして、オーバークロックマージンと、GeForce GTX 560 Tiには多くのメリットがある。
気になるのは、GeForce GTX 460を買ったユーザーが買い換えを検討するには、ちょっと時期が早すぎることだ。NVIDIAがGeForce 8800 GTのリプレースを訴求するのも、このあたりのユーザー心理を考慮したからかもしれない。
GeForce GTX 560はGeForce GTX 570の下位モデルで、併売されるGeForce GTX 460の上に位置するため、価格的にもこの中間に位置するものとみられる。現状ではGeForce GTX 560 Tiが249ドル程度、GeForce GTX 460のOCモデルも249ドル程度、そして、GeForce GTX 460でグラフィックスカード1Gバイトモデルが229ドル程度とされている。今回は(ほとんどがオーバークロックモデルモデルとして登場する見込みだが)2万円台半ば~3万円強の間に収まるのではないだろうか。メインストリームゲーマーが購入を考える価格としては適切の設定だろう。
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