ハイスペックノートPC+外付けウーファーという新発想――「N55SF」を奏でてみた:Bang & Olufsenコラボ再び(2/5 ページ)
音質重視のノートPCといわれてもピンと来ない? では、クアッドCore i7、フルHD液晶、外部GPU、BDドライブ、そして高音質スピーカーシステム採用で12万円程度だったら、どうだろうか?
デザインに配慮したキーボードとタッチパッド
ブラックのベースボディに対して、キーボードには明るいシルバーのカラーリングが採用されている。キートップの手前側を斜めにカットしたフラットなキーをボディの横幅いっぱいに並べたデザインが印象的で、独特の雰囲気を出すのに一役買っている。
キーボードはテンキー付きの6段配列だが、キーのレイアウトはかなり変則的だ。左端に再生/一時停止、早送り、巻き戻しなどの操作を行うメディア操作ボタンを並べているほか、電源ボタンは右上、インスタント機能の起動は左上(Windows 7起動後は電力設定の切り替え)のキーに割り当てられており、最初は戸惑いを感じる。
また、カーソルキーがレギュラーキーとテンキーにまたがって配置されており、その間隔も2.5ミリ程度しか空いておらず、慣れるまではミスタイプしがちだ。
キーボードユニットの固定はしっかりしており、入力中にたわみなどは感じないが、スイッチの反発が強めで、長時間タイピングを続けると疲れそうだ。
とはいえ、メディア操作がしやすいショートカットキーを配置しつつ、上品なデザインにまとめている点は、高級オーディオ志向のノートPCというコンセプトを忠実に実現しているといえる。
タッチパッドについてもデザイン優先に設計されている。パッド面はパームレストと一体化しており、パッド領域はラインを掘ってあるだけだ。キーボードのシルバーに対して、タッチパッドは目立ちすぎてデザインのノイズにならないよう工夫されている。
タッチパッドの領域は105(横)×60(縦)ミリと広く、指を2~3本置いてのマルチタッチジェスチャーも問題ない。ただし、左右のボタンは一体成形でストロークが浅く、左右の端のほうを意識して押す必要があるのは気になった。
15.6型フルHD液晶ディスプレイでHD映像も存分に楽しめる
白色LEDバックライトを備えた液晶ディスプレイのサイズは15.6型ワイドで、画面の表示解像度は1920×1080ドット(フルHD)に対応する。
液晶の表面は映り込みがないノングレア仕上げだ。輝度は標準的だが、青みが強い色調が少々気になった。自然な発色を求めるならば、NVIDIAコントロールパネルなどで色を調整して使ったほうがよさそうだ。上下の視野角は狭いが、ノートPC用のTNパネルとしては左右の視野角が広めに見える。液晶ディスプレイのチルト角度は約150度まで開くため、上からのぞき込むような体勢で見る場合にも柔軟に角度を調整できる。
フルHDパネルを採用しているので、Blu-ray Discの映画タイトルなどフルHDで収録されている映像コンテンツを本来の解像度で視聴できるのはありがたい。また作業領域が、Windows 7搭載ノートPCで標準的な1366×768ドットに比べて約1.97倍あるため、複数のオフィスアプリケーションを同時に開いての作業や、左右にパレットなどが配置されるクリエイティブアプリケーションでの作業も効率的に行える。
17型クラスの液晶に比べるとドットピッチは狭くなり、表示が細かくなるが、N55SF-S2630Bでは画面上の文字サイズが「中」(125%)に設定されているため、Windows 7の基本操作において文字が見にくい、操作しづらいといった不都合は感じない。ただし、一部のアプリケーションでは少し間延びしたような表示になるため、表示の細かさを許容できるならば、高解像度を最大限に生かせる文字サイズ「小」(100%)の設定で使ってほうがよいだろう。
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