レビュー

これはスマートな仕事マシン──Ultrabook「dynabook R631」に近未来の夢を見る薄い、軽い、使いやすい、すこぶる高速、あとは価格だ(2/4 ページ)

薄型軽量、長時間。モバイルノートPCの理想を追求する“Ultrabook”と呼ぶカテゴリのPCが登場。東芝の国内メーカー第1弾Ultrabook「dynabook R631」の実力を検証する。

キーボードは意外にカッチリ、キーバックライトも搭載

 キーボードは、テンキーレスのキーバックライト付きアイソレーションタイプを採用する。キートップは約13(縦)×15(横)ミリで、キーピッチは17(縦)×19(横)ミリ。キーストロークは1.2ミリと薄型モデルならではの浅さだが、タイプ感をほどよく堅めに調整してあるようで、見た目以上にカッチリよくできている。

標準19ミリピッチ(横)のキーボード。不自然なキーサイズや配置はなく、1.2ミリと浅めのストロークながらもタイプ感を堅めにしてある。パチパチ・グラグラといった安っぽさはまったく感じない。暗所で活躍するキーバックライトも搭載する
Fn+zでキーバックライトのオン/オフを切り替え可能。また、Fnキーを押すとファンクションキーに割り当てられた機能の説明が画面に表示される(画面=右)

 日本語JIS仕様のキー配列も自然で、違和感がない。1段下げたカーソルキー、きちんと長めの右Shiftキーやスペースキー(13×55ミリ)、ほかよりやや長めのBackSpaceキーなど、薄型化のためか妥協点がやや多い、同等サイズのVAIO Z(VPCZ21)のキーボードより格段に入力しやすい。暗所で活躍するキーバックライトはFn+Zキーより、(暗所操作時に)15秒点灯/常時点灯/オフで機能を切り替えられる。

本機とソニー「VAIO Z(VPCZ21)」、ASUS「ZENBOOK UX31E」、アップル「MacBook Air 13インチ」のキーボード面を比較。各モデル、キーサイズやタッチパッド、パームレストの幅などがそれぞれ違う。さておき本稿とは関係ないが、ZENBOOKとMacBook Airはボディデザインだけでなく、キー配置もそっくりだ……
マルチタッチやジェスチャー操作などに対応する「Synaptics TouchPad V7.5」

 タッチパッドはセンサー面サイズが85(横)×50(縦)ミリで、2ボタン型の標準的な仕様だ。左右クリックボタンの間に指紋センサー、下部に電源や無線LAN、ストレージアクセス状況などを示す情報表示インジケータが備わる。

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 タッチパッドユーティリティはSynaptics TouchPad V7.5が導入され、マルチタッチやスクロール、タップ操作などをサポートする。センサー面は中央やや左寄りに配置してあるが、こちらはホームポジションで構えるとちょうど手の間に来る位置となる。やや自然でない位置にある前述のVAIO Z(VPCZ21)のそれと比べると、不意に触れて誤操作することも少なく、普通に扱いやすい。

バッテリーは本体内蔵型のため裏面はスッキリ、円形の吸気口とゴム足があるのみだ。ACアダプタは、やや小ぶりだがよくあるノートPCと似た仕様である

 バッテリーは本体に内蔵する。出力仕様は14.8ボルト/3060mAh 47ワットアワー型で、カタログ値は約9時間動作する。本体内蔵型のためユーザーが手軽に着脱・交換できる仕様でなく、昨今のモバイルノートPCには標準でカタログ値で10時間以上とするモデルも増えているが(例えば、dynabook R731/38Dは約13時間)、9時間レベルで動作するならたいていのシーンで十分対応できそうだ。

 ACアダプタは約45(幅)×93(奥行き)×25(高さ)ミリで、電源ケーブル込み重量は約275グラムだ。DCプラグはストレート型で、ケーブル長はDC側、AC側それぞれ実測約180センチ(合計約360センチ)だった。

 携帯することを考慮すると、L字型プラグでより小型、かつAC側ケーブルも直差しプラグやより短いものを望みたいが、基本的には可もなく不可もなくという仕様だ。ストレート型のDCプラグは全長5センチほどあるが、本体背面にDC入力端子があることから、普段じゃまに感じることは少ないと思われる(ただ、奥行きの短い机では少々気遣いが必要かもしれない)。

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