「デュアルチャンネルセット的な」――GeForce GTX 560 Tiの2枚組モデルが話題に:古田雄介のアキバPickUp!(4/4 ページ)
メモリの複数枚セットのように、グラフィックスカードにもSLI構築に向いた2枚セットモデルが数量限定で登場した。パーツの売り方もどんどん新しくなっていく。
AMDメモリや買いやすいASUSTeK製X79マザー、窓辺ななみキーボードなど・・・その他の新製品
メモリコーナーでは、パトリオット製のDDR3メモリ「AMD Memory Entertainment Edition」が目立っていた。DDR3-1333とDDR3-1600の2種類あり、容量はそれぞれ4Gバイトと2Gバイト。価格は、DDR3-1600の4Gバイトが2500円以下で、2Gバイトが1600円以下。DDR3-1333タイプは4Gバイトが2200円弱で、2Gバイトが1500円弱となる。
AMDのシールが張られたヒートスプレッダーを装着しており、レイテンシはCL9-9-9となる。PC DIY SHOP FreeTは「いまはDDR3メモリがすごく安いですし、マルチチャンネル用のセットもたくさん出回っています。それでも、あえてAMDメモリを買うという人は結構いますね。コレクターズアイテム的な側面もある気がします」と話していた。
ATXマザーの注目株は、ASUSTeKのX79モデル「P9X79」だ。同社のX79マザースタンダードモデルで、DDR3メモリスロット8基やPCI Express x16スロット3基などを備える。価格は2万7000円前後だ。
TSUKUMO eX.は「ASUSTeKのX79マザーでは最安となるモデルなので、上位モデルの付加価値を必要としない人に人気が出そうですね。下位といっても、メモリスロットを8本備えていますし、合計で32レーン確保できる2本のPCI Express x16スロットもありますから、かなりのハイエンド構成でも不足はないと思います」とプッシュする。
ハイエンド構成といえば、ELSAからは同社初となるGeForce GTX 590カード「GLADIAC GTX 590 3GB」も登場している。価格は8万5000円弱だ。パソコンショップ・アークは「GTX 590カードの中でも高価ですが、品質の高さとサポートの厚さからELSAモデルを待っていた人もいます。SLIの性能を発揮できるゲームが増えたこともあって、2GPUタイプのカードも徐々に一般化している雰囲気もありますし」とよい感触を抱いてた。
ラストは、PC DIY SHOP FreeTで展示されていた「カンダオリジナル スワロフスキーボード Ver.773」だ。価格は7万7777円で、1台のみ限定生産したという。Windows 7 自作応援キャラ「窓辺ななみ」のイラストにスワロフスキーガラスを埋め込んだ仕様で、同社は「作者のカンダサキさんが20時間かけて作ってくれました。まあ、売れるとは思っていませんが、この力作を多くの人に見てもらいたいです」と話していた。
なお、限定パック「DSP版 Windows 7 Ultimate × TOUCH MOUSE リミテッドパック ~ななみエディション~」の同店オリジナル特典として制作を進めていた、通常版の窓辺ななみキーボードも入荷していた。「これまではOSパッケージを買った方に後日発送する段取りでしたが、今後は即お渡しできます」とのこと。
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