「DZ77RE-75K」で、Visual BIOSとThunderboltを使ってみた:イマドキのイタモノ(1/3 ページ)
“Ivy Bridge”世代のCPUに対応するマザーボードで注目したいのがThunderboltのサポートだ。ようやく登場したモデルから“インテル純正”を試してみた。
Thinderboltを実装していち早く登場したインテル純正マザーボード
新世代のCPUが登場する時期は、新しいマザーボードが登場する時期でもある。とはいうものの、“Ivy Bridge”世代のCPUでは、実際に発売する前から、Ivy Bridgeに対応するIntel 7 シリーズチップセット搭載マザーボードが多数登場していた。すでに発売している“Ivy Bridge”世代のCPUに対応するマザーボードだが、その多くが重要な機能を実装していなかった。それが新しい規格「Thunderbolt」だ。
Thunderboltは、インテルとアップルが共同で開発したバス規格で、PCI Express 2.0とDisplayPort 1.1aのプロトコルに対応する。端子の形状はMini DisplayPortを使用しており、送受信ともに理論値で10Gbpsと高速であるのに加えて、デイジーチェーン方式に対応している点や、USB 3.0よりも高い給電能力に対応し、最大で10ワットの電力供給を可能にしている。そのため、USB 3.0との競合規格として捉えているユーザーも少なくない。
5月の末になって、ようやくThunderboltインタフェースを搭載したマザーボードがリリースされ、PCパーツショップで入手できるようになってきた。インテル純正の「DZ77RE-75K」は、最も早く登場したThunderbolt対応マザーボードの1つだ。ただ、それだけに、「Thunderboltに対応しました」というほかには、すでに登場しているマザーボード「DZ77GA-70K」と劇的な変化はない。
DZ77RE-75Kは、インテルのマザーボードラインアップで、エクストリーム・シリーズに属し、ワークステーションやハードコアゲーム、メディア編集に対応する性能を提供する。また、型番末尾の「K」が示すように、オーバークロック設定を前提とするユーザーもIntel Z77 Expressチップセットを搭載するこのマザーボードは有力な候補となるはずだ。映像編集目的では、「Intensity Shuttle for Thunderbolt」を使いたいユーザーも注目したいだろう。やはり、周辺機器はまだ少ないものの、Thunderboltを試したいユーザーにとってDZ77RE-75Kは気になるマザーボードとなる。
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