CPU、デザインが新しくなった高性能な薄型モバイルノート――「VAIO S」:2012年PC夏モデル
「VAIO S」の2012年夏モデルはラインアップを集約し、13.3型モデルにカーボン天板のプレミアムモデルを投入する。CPUもIvy Bridge世代に進化するなど、基本性能も向上している。
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第3世代Core iシリーズを搭載し、スロットインドライブを採用
薄型軽量ボディが特徴の「VAIO S」2012年夏モデルは、従来と同じく15.5型と13.3型のボディを用意する。春モデルからラインアップを集約し、13.3型モデルにカーボン天板を採用するプレミアムモデルを投入する。
光学ドライブをスロットインドライブ方式にして剛性を強化し、本体落下などの衝撃からHDDのデータを保護する「VAIO HDDプロテクション」機能はデスクにPCを置いたときの衝撃にも対応するなど、堅牢性にも注力している。このほか、タッチパッドの面積が従来モデルよりも約50%増加し、指がかかりやすいよう本体のエッジ部を丸くするなど、ボディデザインにも変更が加えられた。
15.5型ワイド液晶ディスプレイを搭載する「VAIO S」の店頭モデルは「SVS15119FJ」の1機種のみ。春モデルでは2機種展開だったが、Core i5搭載の下位機種が省かれた。発売日は2012年6月9日で、想定実売価格は17万円前後(税込み、以下同)。
SVS15119FJは、クアッドコアのCore i7-3612QM(2.1GHz/最大3.1GHz)を搭載し、メモリは4Gバイト(空きスロット1)、ストレージは750GバイトHDDとなる。光学ドライブはBlu-ray Discドライブで、夏モデルではスロットインドライブ方式を採用した。15.5型ワイドディスプレイの解像度は1920×1080ドットで、グラフィックスはGeForce GT 640M LE(グラフィックスメモリ1Gバイト)と、CPU統合のIntel HD Graphics 4000のハイブリット構成となる。
インタフェースは、USB 3.0が2基と電源オフ時の給電に対応するUSB 2.0が1基、HDMI出力、アナログRGB出力、音声入出力、130万画素のHD対応Webカメラなどを備える。ネットワーク機能はギガビットLAN、IEEE802.11b/g/n準拠無線LAN、WiMAX、Bluetooth 4.0+HSなどを利用可能だ。カードスロットは、メモリースティックPRO-HGやメモリースティックデュオなどに対応するメモリースティック用スロットと、SDXC対応SDメモリーカードスロットの2種類を用意する。
OSは64ビット版Windows 7 Home Premium(SP1)、オフィススイートにOffice Home and Business 2010をプリインストールするほか、画像加工ソフトのPhotoshop Elements 10や動画/音楽編集ソフトのImagination Studioも付属する。
バッテリー動作時間は約6時間。本体サイズは380(幅)×255.4(奥行き)×23.9(高さ)ミリで、重さは約2キロ(バッテリー含む)。カラーバリエーションはブラックとシルバーの2色展開となる。
直販モデルにカーボン天板のプレミアム仕様を用意
13.3型ワイドモデルは、「SVS13118FJ」と「SVS13119GJ」の2種類を用意する。発売日は2012年6月9日で、実売価格はSVS13118FJが13万円前後、SVS13119GJは15万円前後と予想される。
SVS13118FJの主な仕様は、デュアルコアCPUのCore i5-3210M(2.5GHz/最大3.1GHz)、4Gバイトメモリ(空きスロット1)、640GバイトHDD、Blu-ray Discドライブ、1366×768ドット表示対応の13.3型ワイドディスプレイなど。グラフィックスはCPU統合のインテルHDグラフィックス4000を利用する。インタフェースは、15型ワイドモデルと同様だ。
OSは64ビット版Windows 7 Home Premium(SP1)で、Office Home and Business 2010と動画/音楽編集ソフトのImagination Studioをプリインストールする。バッテリー動作時間は約8時間だ。カラーバリエーションは、ブラック、シルバー、ピンクの3種類を用意する。
上位機種のSVS13119GJは、CPUがCore i7-3520M(2.9GHz、最大3.6GHz)、HDDの容量は750Gバイト、グラフィックスはGeForce GT 640M LEと、CPU統合のインテルHDグラフィックス4000のハイブリット構成となる。
OSは64ビット版Windows 7 Professional(SP1)で、Office Home and Business 2010と動画/音楽編集ソフトのImagination Studioに加え、画像編集ソフトのPhotoshop Elements 10が付属する。バッテリー動作時間は約7.5時間だ。カラーバリエーションはブラックのみ。両モデルともに、本体サイズは331(幅)×224.6(奥行き)×23.9(高さ)ミリで、重さは約1.72キロ(バッテリー含む)だ。
ソニーストア直販のVAIOオーナーメードモデルでは、メモリ容量、ストレージ容量と種類(RAID対応SSDなど)、OSのエディション/プリインストールソフトの種類などのカスタマイズメニューや、直販限定のカラーを用意する。
また、13.3型モデルではカーボン天板とヘアライン加工のアルミニウム製パームレストを採用したプレミアムモデルを用意する。液晶ディスプレイの解像度が1600×900ドットであったり、ボディデザインやカラーバリエーションが通常モデルと異なる(ブラック、ゴールド、ガンメタリックの3色)。最低構成時の価格は、13.3型モデル(SVS1311AJ)と15.5型モデル(SVS1511AJ)ともに8万9800円。13.3型のプレミアムモデル(SVS13A1AJ)は11万9800円からとなる。
※記事初出時、13.3型のプレミアムモデルを店頭で扱うとしていましたが、正しくは直販限定の機種となります。お詫びして訂正いたします。
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VAIO S店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
VAIO S | SVS15119FJB・S (2色) | 2スピンドル | 新CPU、新NVIDIA GPU、スロットイン光学ドライブ採用 | Core i7-3612QM (2.1GHz/最大3.1GHz) | 4GB (DDR3) | 750GB | 64ビット版7 Home Premium (SP1) | 17万円前後 |
SVS13119GJB (ブラック) | 2スピンドル | 新CPU、新NVIDIA GPU、スロットイン光学ドライブ採用 | Core i7-3520M (2.9GHz/最大3.6GHz) | 4GB (DDR3) | 750GB | 64ビット版7 Home Premium (SP1) | 15万円前後 | |
SVS13118FJB・S・P (3色) | 2スピンドル | 新CPU、スロットイン光学ドライブ採用 | Core i5-3210M (2.5GHz/最大3.1GHz) | 4GB (DDR3) | 640GB | 64ビット版7 Home Premium (SP1) | 13万円前後 | |
VAIO S店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV/オフィス | 重量 |
VAIO S | SVS15119FJB・S (2色) | 15.5型ワイド | 1920×1080 | Intel HM77 | Blu-ray Disc | GeForce GT 640M LE/CPU統合 (HD 4000) | Office Home and Business 2010 | 約2キロ |
SVS13119GJB (ブラック) | 13.3型ワイド | 1366×768 | Intel HM76 | DVDスーパーマルチ | GeForce GT 640M LE/CPU統合 (HD 4000) | Office Home and Business 2010 | 約1.72キロ | |
SVS13118FJB・S・P (3色) | 13.3型ワイド | 1366×768 | Intel HM76 | DVDスーパーマルチ | CPU統合 (HD 4000) | Office Home and Business 2010 | 約1.72キロ |
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