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星野アイエヌジー、廃業かつて、ぼくたちをビリビリさせたアルミPCケースがありました

金属製PCケースを中心に販売してきた星野アイエヌジーが、6月15日に、営業を停止して廃業することを、自社Webページで明らかにした。

アルミ製PCケースを世に広めた彼らもいなくなった

 星野アイエヌジーの前身となる星野金属工業とソルダムは、アルミ製で軽量、かつ、ヘアラインをあしらったメタリックなデザインのPCケースを1998年から出荷して、その「WINDy」ブランドや前傾したフロントパネルが注目された「JAZZ」シリーズなどが自作PCユーザーに広く知られるようになった。

 生産を星野金属工業が受け持ち、販売をソルダムが担当する形で、PCケースやBTO PCの事業を展開していたが、2006年に7月に星野金属工業が不渡りを出して生産停止となった。その時点で、ソルダムは新たな生産委託先を探すなど、活動再開を模索したものの、その約10日後には、サポート業務は継続するものの、生産開始には時間がかかるとの見通しを明らかにしている。

 その後、新しい生産委託先とともに、PCケースやBTO PCの生産と販売を再開し、従来のアルミ製でデザインを重視したPCケースや、二重構造を採用したALCADIAシリーズ、そして、横置きのデスクトップスタイルPCケースOLIENといったラインアップを整備するとともに、「ミュージックPC」などの新しいカテゴリーも手がけた。

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2006年にソルダムが“復活”させた「JAZZ」(写真=左)。WINDyブランドのコンセプトである総アルミ製ハイエンドラインアップの「ALTIUM VR200」(写真=中央)だけでなく、オーディオ編集に特化したユニークな「ミュージックPC」まで扱っていた

 しかし、そのソルダムも2007年内に活動を停止し、その事業は、2008年に星野アイエヌジーが行うようになった。現在、星野アイエヌジーのWebページや同社のWeb販売ページでは、営業を停止して廃業することを告知する文章を表示するのみだ。

現在、星野アイエヌジーのWebケージに示す廃業を告知する文章

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