ゲームがしたいから「NEXTGEAR i830PA3」を選ぶ? なんという冷静で的確な判断力なんだ!:GTX 680 SLIをぶん回せ(2/2 ページ)
マウスコンピューターのゲーミングPC「G-Tune」の中で、比較的手の届きやすい価格ながら、GeForce GTX 680のSLI構成で圧倒的な3D性能を実現したのが「NEXTGEAR i830PA3」だ。夏休みはゲームしよう!!
最新ゲームを快適に楽しめる圧倒的な性能
それではおなじみのベンチマークテストで「NEXTGEAR i830PA3」の性能をチェックしていこう。まずは評価機のスペックを簡単に紹介すると、基本システムにSandy Bridge-E世代のCore i7-3820(3.6GHz/最大3.8GHz)とIntel X79 Expressチップセットの組み合わせを採用し、16Gバイトメモリ(4Gバイト×4)と1TバイトHDD、DVDスーパーマルチドライブを搭載している。グラフィックスは前述の通り、GeForce GTX 680(グラフィックスメモリ2Gバイト)を2枚使用したSLI構成だ。
Sandy Bridge-Eの中では下位モデルにあたるCore i7-3820だが、Hyper-Threadingで最大8スレッド動作に対応し、Turbo Boostにより最大で3.9GHzまでクロックが向上する。1TバイトのHDDやDVDスーパーマルチという構成を見ても分かるように、ゲームで最も重要なグラフィックス性能は最高レベルを追求しつつ、ほかのパーツを必要十分なクラスに抑えることで、20万9790円という検討しやすい価格を実現している。CPUに統合されたPCI Expressコントローラが40レーンを利用できるため、SLI構成を採用する本機にとっては、ゲーミングPCとしての性能と価格のバランスがいい組み合わせといえる。
Windowsエクスペリエンスインデックスの結果を見ると、プロセッサスコアが7.7、メモリが7.9、グラフィックスがともに7.9、プライマリハードディスクが5.9と、HDDをのぞけばほぼ最高レベルでまとまっている。OSやアプリケーションの起動ではSSDを採用したマシンに劣るとはいえ、Windows 7を使ううえで不満を覚えることはほとんどないはずだ。
PCの処理全般をシミュレートするトPCMark VantageとPCMark 7の結果も同様の傾向で、ストレージ性能が大きく影響するテストはHDDのせいで低めに出ており、総合スコアの足を引っ張っている。場合によっては、6Gbps対応の最新SSDを搭載したUltrabookを下回るかもしれない。ただし、実際の処理や反応は非常に快適なので、SSDの有無によるスコア差は現実の利用とは乖離(かいり)している印象を受ける。
一方、ゲーミングPCのキモとなる3D描画系のベンチマークテストでは、ハイエンドグラフィックスカードを2枚搭載しているだけあって、3DMark VantageのXtremeで総合スコアが31577、3DMark11のXtremeでも6000超えと良好なスコアをたたき出した。
ゲーム系ベンチでも、ストリートファイターIVの高負荷設定(1920×1080ドット/アンチエイリアス:4xAA、ソフトシャドウ:高、セルフシャドウ:高、モーションブラー:高、パーティクル:高、エクストラタッチ:OFF)で16350(253.36fps/評価A)、モンスターハンターフロンティア【絆】(2560×1600ドット)で9896、FINAL FANTASY XIVのHIGHで6235、PHANTASY STAR ONLINE 2キャラクタークリエイト体験版の高負荷設定(簡易描画設定5、2560×1600ドット、フルスクリーン)で16228とどれも余裕があり、最新の3Dゲームを負荷の高い設定で思う存分楽しめるはずだ。
NEXTGEAR i830PA3は、インパクトのある外観も含めて、いかにもゲーミングPCらしいモデルだ。「PCの主な用途はゲーム、3D性能には妥協したくない」「でも価格はできるだけ安く」と考えるヘビーゲーマーの有力な選択肢になりうる。特にこれから始まる夏休みに家にこもって最新ゲームを満喫したいならうってつけのマシンだ。
ただ、最高峰のゲームパフォーマンスを目指しつつも、価格との兼ね合いでスペックを抑えた部分も散見される。例えば、いまどきのハイエンドPCであればシステムドライブはSSDが望ましいし、Blu-rayの映画を見たりフルHD動画を編集してBlu-ray Discに保存するといった用途には、BTOオプションでスペックを盛る必要がある。
現在、6Gbps対応SSDの「インテル520」シリーズ(120Gバイト)が1万2600円、1TバイトHDDを2TバイトHDDに強化しても4200円なので、予算に余裕があれば120GバイトSSD+2TバイトHDDの構成に変更(+1万6800円)したり、Blu-ray Discドライブ(+5250円)を選択するといいだろう。
関連キーワード
ゲーミングPC | NEXTGEAR | マウスコンピューター | 3D | GPU | Intel X79 Express | Core i7 | Sandy Bridge-E | グラフィックスカード
→「NEXTGEAR i830PA3」をマウスコンピューター公式サイトでチェックする
GeForce GTX680を2基搭載したハイエンド・ゲーミングモデル
関連記事
この構成で10万円以下!?:コスパ抜群のゲーミングノートPC――「NEXTGEAR-NOTE i400GA1」で遊ぶ
マウスコンピューターの「NEXTGEAR-NOTE i400GA1」は、最新Core i7とGeForce GT 650Mを搭載し、高速かつ大容量のストレージを備えた15.6型フルHDゲーミングノートPCだ。この構成で10万円を切るッ!!入門機に最適:最新Core i7搭載ノートが6万円切り!! マウスコンピューター「LB-F310X」を試す
Ivy Bridge世代のクアッドコアCPUを搭載した15.6型ワイドのオールインワンノートPCがOS込みで5万円台……すごい時代です。3面カーボンファイバー!!:求めたのは圧倒的な軽さ――重さ1キロを切る11.6型Ultrabook「LuvBook X」
マウスコンピューターがUltrabookに参入するという情報をキャッチ。ボディの3面にカーボンファイバーを採用することで、985グラムの重量を実現したという。正式公開前の製品だが、試作機を入手したので紹介しよう。マウスコンピューター、11.6型ワイド液晶搭載Ultrabook「LuvBook X」を正式発表――6月15日販売開始
マウスコンピューターは、同社初のUltrabookとなる11.6型ワイド液晶搭載ノートPC「LuvBook X」を発売する。Core i7×SSD×WiMAXで8万円台:速い!小さい!どこでもつながる!――Core i7搭載モバイルノート「LuvBook S」
マウスコンピューターのモバイルPC「LuvBook S」にラインアップされる「LB-S210X-WM」は、11.6型ワイドのボディにCore i7を搭載し、8GバイトのメモリとSSD、さらにどこでもつながるWiMAXを搭載した注目の製品だ。これで8万円台は破格!X79&GTX 680をお手ごろ価格で:高コスパ×鉄板のゲーミングPC「NEXTGEAR i830GA2」を試す
マウスコンピューターの「NEXTGEAR i830GA2」は、SandyBridge-E世代の基本システムに、NVIDIAの最新GPU「GeForce GTX 680」を組み合わせたゲーミングモデルだ。その実力は?
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.