これぞ! お祭り! 「SITEX 2012」の日曜夜:こんなデジタル家電イベントは……面白い!(1/3 ページ)
「デジタル家電イベント」というと「CES」「CEATEC Japan」という新技術を訴求する整然としたイメージ。当然SITEXも……。ぶわー! なんですかなんなんですかこれは!
同じPCメーカーの大規模ブースが複数あるんですけど
先日紹介したPCゲームのイベント「Intel Extreme Masters Singapore」は、「SITEX 2012」の関連イベントとして、同じ会場に広いエリアを確保して開催していた。
イベントスペースをIEMに“貸していた”SITEX 2012は、シンガポールで最も規模が大きい、デジタル家電製品を紹介するイベントだ。会場は、シンガポールのイベント会場として最大規模の「Shingapore EXPO」で、SITEX 2012の公式情報によると200以上の企業が参加し、500以上のブランドが出展し、そして、開催期間中(2012年は11月22日~25日の4日間)の来場者数は、延べ80万人以上にも達するという。80万人! ちなみにシンガポールの人口は500万人に足りない。アジア最大のITイベントとうたうCEATEC JAPANが参加企業600社あまり、同じ会期4日間で16万人強、International CESの来場者だってようやく20万人だ。
以上のような情報から、初めて訪れた日本人が「SITEX 2012は、CEATEC JAPANやInternational CESのようなメーカーブースが並び、世界有数のPCメーカーに加えて、日本では知られていないタブレットデバイスメーカーやスマートフォンベンダーが、新製品や未発表の製品を展示しているイベントなんだろう」と予想するのも、無理からぬことだ。
そういうわけで、日本ではまだ見ぬノートPCやタブレットデバイスを求めて、SITEX 2012の会場を歩いてみる。Singapore EXPOのHall 4からHall 6を占める会場の広さは、ちょうど幕張メッセのHall 3つ分とそれほど変わらない。そこに500を超えるブースが展開している。IEM会場も兼ねたIntelをはじめ、有力PCメーカーのロゴを掲げる大規模ブースのほかに、周辺機器やマイナーブランドのタブレットデバイスを並べる小規模ブースがすき間を埋める。
大規模ブースに掲げられた有力PCメーカーには、DELLにHewlett-Packardという米国企業や、ASUS、Acer、そして、Lenovoといった台湾、中国企業とともに、東芝、富士通、ソニー、キヤノンなどの日本企業も並ぶ。日本メーカーの存在感もシンガポールではまだまだ健在だ。そんな、有力PCメーカーのロゴを、数多くの大規模ブースにみることができる。
……ん? DELLもHPもASUSもAcerもLenovoも東芝も富士通もソニーもキヤノンも、そんなに大規模ブースを設ける必要があるのか? 意味はあるのか? と、入り口でもやもやと疑問を感じつつ会場に足を踏み入れてみる。
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