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思わず配線したくなる? 自作心をかき立てる“美”ケースが続々登場古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

夏のボーナスが入ってお盆シーズンを控える今は、本腰を入れたPC自作に最適な季節だ。アキバにはこのタイミングで個性的なPCケースが続々と登場した。これからマシン一式を組むなら要注目だ。

ケーブルを隠しつつ内部を見せるATXケース「RONIN」

 先週は個性的なPCケースの新製品が多かった。ATXサイズで特に目立っていたのは、BitFenixの「RONIN」だ。電源は別売りで、HDDベイを取り外して最大42センチのカードを挿せる。ドライブベイは5インチ×3と3.5/2.5インチ共用×6だ。最大の特徴は、左サイドに前面側から底部にかけてL字の「ステルスカバー」があること。ケーブル類をカバー内に隠し、透明アクリル窓を備えた側面パネルで美しい内部構造を見せられる。代理店のディラックは“魅せるシステムの構築”ができるケースとしてプッシュしている。価格は1万2000円前後だ。

 入荷したオリオスペックは「ドライブベイや電源ベイ付近などのケーブルが溢れる部分を隠し、マザーボードの配線を裏側に逃がすだけで、割と簡単に美しくディスプレイできます。パッと見の派手さはないですが、思わず配線したくなる工夫が施されていますね。拡張性も高く、価格の割につくりもしっかりしているので、好む人は多いと思います」と評価していた。

BitFenix「RONIN」。透明窓のある左側面パネルとは独立して「ステルスカバー」がはめられている。工具なしで着脱可能だ

 ケーブル配線を美しく、かつ無理なく整えるために電源延長ケーブルを求めるユーザーも増えている。アユートのProjectMブランドからは、こうしたニーズに応えたSATA電源ケーブルが複数登場している。ラインアップは1.3センチ間隔で2基並べた「PMS2-0501SAL」と「PMS2-0501SAU」、6センチ間隔にした「PMS2-1006SAL」、4センチ間隔で4基並べた「PMS4-1504SAL」、USB2.0内部ピンヘッダの電源コネクタから給電する「PMS1-USB5V」だ。価格は前の3製品が1000円弱、後ろの2製品が1100円弱となる。

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 入荷したパソコンハウス東映は「ドライブベイの間隔にぴたりと合う間隔にそろえているので、電源ユニット標準のSATAケーブルのように無駄なたわみや、向きの変更が必要ありません。ドライブを複数搭載するなら、これらを導入するだけでずいぶん手間が減りますし、見た目もすっきりしますよ」と語る。

 製造元のアイネックスからは、EPS12ボルト電源8ピン用の延長ケーブル「PX-011」も800円弱で売り出されている。こうした整理上手なケースやケーブルを使って、手軽に美しいマシンを作るのはいかがだろう。

アユート・ProjectMブランドのSATA電源ケーブル類。「PMS2-0501SA“U”」だけコネクタ部のL字が上向きで、ほかは下向きだ(写真=左)。アイネックス「PX-011」(写真=右)
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