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「既成概念を変えるデバイスにワクワクしてほしい」――ASUSノートPC冬モデル発表会デュアルOS/CPU搭載ノートにガラス天板「ZENBOOK」(1/3 ページ)

ASUSが2013年冬モデルとなるノートPC6機種を発表。COMPUTEX TAIPEI 2013で発表したデュアルOS搭載ノートPCやガラス天板ZENBOOK、激安モバイルPCなど“とがった”製品を次々と投入する。

 ASUSTeK Computerは10月29日、Windows/AndroidのデュアルOSを採用したノートPC「ASUS TransBook Trio」など2013年PC冬モデルのノートPC6機種を発表した。2013年11月2日より順次発売する。ラインアップは以下の通りだ。

ASUSノートPC冬モデルの概要
機種 画面サイズ 発売日 想定実売価格
ASUS TransBook Trio 11.6型ワイド 2013年11月2日 13万9800円
ASUS ZENBOOK UX301LA 13.3型ワイド 2013年11月下旬~ 22万9800円~
ASUS TransBook T100TA 10.1型ワイド 2013年11月2日~ 4万4800円~
X550LA 15.6型ワイド 2013年11月2日 9万4800円
X552VL 15.6型ワイド 2013年11月下旬以降 8万4800円
K550CA 15.6型ワイド 2013年11月中旬以降 5万9800円

Windows/AndroidのデュアルOS搭載ノート「ASUS TransBook Trio」

製品発表会で「ASUS TransBook Trio」を手にする会長のジョニー・シー氏

 「ASUS TransBook Trio」は同社がCOMPUTEX TAIPEI 2013で発表したノートPCで、Windows 8とAndroid 4.2.2のデュアルOSを採用しており、ディスプレイ部を取り外してAndroidタブレットとしても使える。Trioという名前の通り、Windows 8のノートPC、Androidタブレット、そしてPCステーション部をディスプレイに接続してデスクトップPCのように使う3通りの用途に対応するのが特徴だ。

 11.6型ワイドの液晶ディスプレイは1920×1080ドット表示と10点マルチタッチに対応し、Atom Z2560(1.6GHz)と2Gバイトメモリ、16GバイトeMMCを内蔵する。OSはAndroid 4.2.2だ。PCステーション(キーボードドック)にはCore i7-4500U(1.8GHz/最大3GHz)と4Gバイトメモリ、500GバイトHDDを備え、64ビット版のWindows 8を導入した。

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 AndroidとWindowsの切り替えキーを用意しており、ノートPC形態のときはどちらのOSも利用できるが、同社のデュアルOS搭載デスクトップ「TransAiO P1801」と異なり、タブレットの状態でWindowsデスクトップ環境を操作することはできない。その代わりにディスプレイとPCステーションを同一ネットワーク上に接続しているときに、お互いのストレージにアクセスできる機能「Trio Disk Share」を備える。

ASUS TransBook Trio(写真=左)。背面にはヘアライン加工を施しており、左右両端にスピーカーを右下に500万画素のアウトカメラを備えた(写真=中央)。PCステーション部。タブレットを外すと自動的にスリープモードに移行する。右上にWindowsとAndroidの切り替えボタンがある。ボタンを押すと1秒ほどで画面が切り替わる(写真=右)
ASUS独自のユーティリティを開けるメニュー画面「ASUS Console」(写真=左)。ディスプレイ部分とPCステーションのストレージを共有する「Trio Disk Share」を使えば、両者が同一ネットワークに接続しているときに、お互いのストレージにアクセスできる(写真=中央、右)

 バッテリーはディスプレイ部とPCステーション部それぞれに搭載しており、タブレット単体では約5時間、PCステーション単体(外部ディスプレイに出力時)では約5.6時間となり、PCステーションと合体時にAndroid OSを利用すれば、最大で13時間動作するという。

 インタフェースはディスプレイ側にMicro USBやmicroSDカードスロット(SDHC対応)、音声入出力、92万画素のインカメラ、500万画素のアウトカメラを、PCステーションにUSB 3.0を2基と音声入出力、Micro HDMI出力、Mini DisplayPort出力を備える。センサーは電子コンパス、加速度センサー、ジャイロスコープを搭載した。通信機能はタブレット部がIEEE802.11a/b/g/n準拠、キーボードドック部がIEEE802.11a/b/g/n/ac(draft)準拠の無線LANに対応し、どちらもBluetooth 4.0を利用可能だ。

 本体サイズと重量は、タブレット部が304.92(幅)×193.78(奥行き)×9.7(厚さ)ミリで約700グラム。PCステーションが304.92(幅)×193.78(奥行き)×13.4(厚さ)ミリで約1キロとなる。2013年11月2日に発売し、価格はオープン。実売価格は13万9800円前後となる見込み。

左側面にUSB 3.0×1と音声入出力コンボポートを(写真=左)、右側面にUSB 3.0×1とMini DisplayPort出力、Micro HDMI出力を備える(写真=中央)。ディスプレイ部の下面にヘッドフォン出力、Micro USB、microSDカードスロットを配置する(写真=右)
ノートPCスタイルのほかにAndroidタブレット(写真=左)として、PCステーションを外部ディスプレイに接続してデスクトップPCのように(写真=中央)と3通りの使い方が可能だ(写真=右)

ガラス天板の新デザインを採用した新ZENBOOK「ASUS ZENBOOK UX301LA」

第4世代Coreプロセッサー・ファミリーを搭載するZENBOOK「ASUS ZENBOOK UX301LA」

 2013年冬モデルでは、ASUS製Ultrabookの代名詞といえる「ZENBOOK」シリーズに第4世代Coreプロセッサー・ファミリーを搭載する「ASUS ZENBOOK UX301LA」が登場した。2013年9月に行われたIFA 2013で発売を予告していたモデルで、天面にCorning Gorilla Glass 3を採用した新デザインが特徴だ。

 標準仕様の店頭モデル「UX301LA-BLUE」と2560×1440ドット表示に対応する上位モデル「UX301LA-SIS」の2モデルを用意。UX301LA-SISは全国5カ所で同社が展開する「ASUSフラッグシップ・コーナー」および同社直販サイト「ASUS Shop」でのみ販売する。カラーバリエーションはサファイヤネイビーの1色のみ。

 店頭モデル(UX301LA-BLUE)の主なスペックは、CPUがCore i7-4500U(1.8GHz/最大3GHz)、メモリが8Gバイト、ストレージが128GバイトSSD×2(RAID 0構成)で、10点マルチタッチに対応する13.3型ワイド液晶ディスプレイ(IPSパネル)は1920×1080ドット表示に対応する。上位モデルのUX301LA-SISは、ストレージが256GバイトSSD×2のRAID 0構成となり、画面解像度が2560×1440ドットとなる(ただしIPSパネルではなくなる)。

これまでのZNBOOKのメタリックなデザインを引き継ぎながら、Corning Gorilla Glass 3のレイヤーを被せている(写真=左)。製品版のキーボードは日本語キーボードとなる(写真=右)

 インタフェースはUSB 3.0×2、SDXC対応SDメモリーカードスロット、音声入出力、Mini DisplayPort出力、micro HDMI出力、92万画素のWebカメラを装備。無線通信はIEEE802.11a/b/g/n/ac(Draft)準拠の無線LANとBluetooth 4.0を利用可能だ。OSは64ビット版Windows 8をプリインストールする。

 バッテリー動作時間は約10.7時間(店頭モデルの場合、UX301LA-SISは約9.1時間)。本体サイズは325(幅)×226(奥行き)×15.5(厚さ)ミリで、重量は約1.4キロ。従来製品と同様に、有線LAN用USBアダプタやMini DisplayPort―アナログRGBアダプタ、専用スリーブが付属する。

左側面にはUSB 3.0とMicro HDMI出力、ヘッドフォン出力を配置し(写真=左)、右側面にはUSB 3.0とMini DisplayPort出力、SDメモリーカードスロットを備える(写真=右)

 実売価格は店頭モデルのUX301LA-BLUEが22万9800円(2013年12月上旬発売予定)、上位モデルのUX301LA-SISが26万9800円(2013年11月下旬発売予定)となる見込みだ。UX301LA-SISは数量限定となっているが、「2013年内に売り切れないくらいの数はある。反響がよければ追加する可能性もある」(説明員)とのことだ。

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