レビュー

「HP ENVY 17-j100 Leap Motion SE」――手振りで操れる“タッチの次”を先取りしたノートPCはアリか?最新PC速攻レビュー(3/4 ページ)

タッチパネルは直感的な操作が可能だが、画面が指紋で汚れて気になるという人も少なくない。タッチ操作の次として考えられる“触れずに操作”をいち早く体験できるのが、この「HP ENVY 17-j100 Leap Motion SE」だ。

実力テスト:4コアCPU+外部GPUならではのハイパフォーマンス

 各種ベンチマークテストのスコアを確認しよう。評価機のスペックは、Core i7-4702MQ(2.2GHz/最大3.2GHz)、GeForce GT 750M(4Gバイト)+Intel HD Graphics 4600、8Gバイトメモリ(PC3L-12800/シングルチャンネル)、2.5インチ1TバイトSerial ATA HDD(5400rpm)、Blu-ray Discドライブ、64ビット版Windows 8.1 Proという内容だ。

 テスト結果には、比較用に以前レビューした「HP ENVY 14 TouchSmart Sleekbook」(以下、ENVY 14)のスコアも併記した。こちらはCore i5-4200U(1.6GHz/最大2.6GHz)やGeForce GT 740M(2Gバイト)を搭載する。

 CPU処理性能の目安となるCINEBENCH R11.5/R15では、Core i5-4200U搭載のENVY 14を大きく上回った。特にR11.5では差が大きく、CPUで3倍以上、CPU(シングルコア)でも1.45倍だ。クアッドコアCPUならではの高いマルチスレッド性能を実証するとともに、Turbo Boost 2.0で最大クロックが3.2GHzで動作するだけあって、シングルスレッド性能も優秀だ。

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 CrystalDiskMarkの結果は、5400rpmの2.5インチSerial ATA HDDとしては普通の結果だろう。24GバイトのキャッシュSSDを搭載するハイブリッドストレージ構成のENVY 14に対しては、特に4Kのランダムアクセスで大差を付けられている。

 PCMark 7のスコアが振るわないのもストレージが影響している(PCMark 7はSSDでスコアが伸びやすい)。それでもストレージの影響が少ないCreativityやComputationでは良好なスコアが出ており、CPU処理性能の高さを示している。

 GeForce GT 750Mのおかげで、3D描画系ベンチマークテストでは高いスコアが出た。3DMarkは12月11日に公開された最新版の1.2.250を使用しているが、以前の1.1.0とスコアを左右する要素はないとされている。GeForce GT 740Mを搭載するENVY 14に対して、Cloud Gateで約2倍、FireStrikeでも約1.5倍と大きく勝っている。FF14のスコアも優秀だ。1920×1080ドットの「高品質(ノートPC)設定」でも「標準的な動作」を超えた「やや快適」とされるスコアをマークしている。

左から、CINEBENCH R15、CINEBENCH R11.5、CrystalDiskMark 3.0.2のスコア
左から、PCMark 7 1.4.0、3DMark 1.2.250、FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編のスコア

 バッテリー駆動時間はBBench 1.01で計測したが、満充電の状態から残り7%で休止状態に入るまで3時間33分動作した。公称の約5時間30分には及ばないものの、基本的に据え置きで使う大画面ノートPCとしては、これくらい動作してくれれば十分だ。

 動作音については、アイドル時はファンの回転が分かる程度の音だが、CPUとGPUに高い負荷がかかるとそれなりに大きな音がする。ファンの回転速度の変化は、負荷にそれほど敏感ではなく、温度が一定以上に上がるのを待ってから上昇する印象だ。下がる際も同様に、テストが終了してもすぐには回転速度が落ちず、数十秒たってから静かになる。

 発熱に関しては、排気口がある底面の左側がそれなりに熱くなり、排気口からも温風が出てくるが、不快なほどではない。発熱はパームレストやキーボードまではほとんど伝わってこないため、負荷が高い状態でも快適に使用できる。もちろん、触れずに操作できるLeap Motion利用時には、発熱を感じることはまったくない。

左から、動作音テスト、発熱テストの結果

ベンチマークテストの概要

  • パフォーマンステスト
    • Windowsエクスペリエンスインデックス(PC総合評価)
    • CINEBENCH R15(CPU性能評価)
    • CINEBENCH R11.5(CPU性能評価)
    • Crystal Disk Mark 3.0.2(ストレージ性能評価)
    • PCMark 7 1.4.0(PC総合評価)
    • 3DMark 1.2.250(3D性能評価)
    • FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編(3D性能評価)

※Windows 8の電源プランは「HP推奨」で測定

  • バッテリー駆動時間テスト
    • BBench 1.01

※電源プラン「HP推奨」+輝度40%固定+無線LAN接続+Bluetoothオン。BBench 1.01(海人氏・作)にて「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」と「10秒間隔でのキーストローク」、WebブラウザはInternet Explorer 10を指定し、タブブラウズはオフ。満充電の状態からバッテリー残量が残量7%で自動的に休止状態へ移行するまでの時間を計測

  • 騒音テスト
    • 騒音計で実測(本体から手前5センチ、暗騒音32デシベル、室温21度)
  • 発熱テスト
    • 放射温度計でボディ表面温度を実測(室温21度)

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