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8万円は高い? 安い? Iris Pro搭載の“赤BRIX”がデビュー!古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

「Iris Pro」のブランド名がつく上位GPU内蔵のHaswellを組み込んだ、BRIXの最上位モデル「BRIX Pro」が登場した。発売直前、8万円弱の価格設定がどう評価されるか、多くのショップが判断を悩んでいた。

「NUCの2強に対抗できる存在感が出せれば」――期待値高めのBRIX Pro

ギガバイト「BRIX Pro GB-BXi7-4770R」

 先週の土曜日、ギガバイトの超小型PCキット「BRIX」の最上位モデル「BRIX Pro GB-BXi7-4770R」が売り出された。CPUに上位グラフィックス「Iris Pro Graphics 5200」を採用した「Core i7-4770R」を積んでいるの最大の特徴となる。本体サイズは111.4(幅)×114.4(奥行き)×62(高さ)ミリで、従来と違う黒と赤のカラーリングになっているのも目を引く。内部は2.5インチドライブとmSATA SSDが同時に利用できるほか、DDR3L-1333/1600のSO-DIMMが2本、ハーフサイズのmini PCIeスロットにはIEEE802.11a/g/n/ac+Bluetooth 4.0アダプタが標準でセットされている。価格は8万円弱だ。

 Iris Proを積んだモデルはノートPCを含めてもまだ少なく、発売前からBRIX Proの注目度は高かった。あるショップは1月の時点で「ヒットが約束されたモデルですね。グラフィックス性能が従来と段違いですから、超小型PCキットを普通のPCとして使いたいというニーズが盛り上がっているなか、絶対に注目されます」と強くプッシュしていた。実際、そこまで初回生産数が少なくない中で、発売直後に売り切れの札を出すショップが複数あった。

 ただし、今後に勢いが続くか自信を持って語る声は聞かない。BUY MORE秋葉原本店は「8万円弱という価格ですよね。超小型PCキットとして、お客さんがこの価格をどう捉えるか。仕様を踏まえても、『この性能ならありだな』も『なら別の手にするか』も、どちらもあり得る感じがするんですよ」と漏らす。

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 ほかにも似たコメントを複数聞いたが、同時に期待の大きさも感じた。TSUKUMO eX.は「いまの超小型PCキットの売れ筋といえば、1万円台後半で買えるCeleron搭載NUC『DN2820FYKHO』とCore i5搭載の5万円弱NUC『D54250WYKH』です。この2つがダントツ。BRIXも健闘してはいるんですが、まだ印象が薄いところがあるので、BRIX Proで確固たる存在感を示していってほしいですよね」とエールを送る。

TSUKUMO eX.の超小型PCキットコーナー。売れ筋の2モデルは入荷待ちとなっていた(写真=左)。発売直前の「BRIX Pro」の価格表。金曜日に撮影した(写真=右)
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