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どこでもコンテンツを楽しめるトータルソリューションへ――動画再生ソフト「PowerDVD 14」発表会メディアファイルに特化したクラウドサービスを展開

最新「PowerDVD 14」では、音楽、動画、写真に特化した独自のクラウドサービスと連携し、単なるソフトウェアを超えた、コンテンツ視聴のトータルソリューションを提供する。

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PowerDVD 14

 サイバーリンクは4月8日、動画再生ソフトの最新版「PowerDVD 14」を発表、同日よりダウンロード版の販売を開始した。ラインアップは、全機能を利用できる「Ultra」、Blu-ray 3DやH.265/HEVC対応を省いた「Pro」、DVD再生に特化した「Standard」の3種類。このほか、月額または年額でUltra版と同等の機能を利用できるサブスクリプションも用意される。なお、パッケージ版は4月18日に発売される予定。

 最新版の目玉は、同社が提供するクラウドサービスとの連携だ。新製品の特徴を解説した同社の相蘇和貴氏は、ユーザーの多様なコンテンツ利用形態に対応するため、音楽、動画、写真に特化した独自サービス(CyberLink Cloud)を提供し、「いつどこにいても見たいコンテンツが再生できるを実現した」と語る。

多様化するユーザーニーズを受けて、最新のPowerDVD 14では、クラウド/モバイルアプリ、ホームネットワーク/モバイル再生、YouTubeオフライン再生およびVimeo対応、H.265/HEVCのサポート、映像品質の向上という5点に注力して開発し、50を超える新機能を搭載したという

 具体的には、iPhone/Android/Windows 8/8.1に対応するモバイル端末向けアプリ「Power Media Player」(旧PowerDVD for Mobile/無料)で、自動的に動画と写真をクラウドにアップロード、または同期して、デバイスの垣根を超えてメディアファイルの再生を可能にしたほか、PC版のPower DVDでクラウドへメディアファイルをアップロードする際には、モバイルデバイスで汎用的に再生できるファイル形式へトランスコードする機能も搭載されている。また、CyberLink Cloud用のWebインタフェースも用意し、共有リンクを発行することで、友人や家族と簡単にメディアファイルを共有できる仕組みも目を引く。CyberLink Clooudを利用できるUltra版、またはサブスクリプションライセンスでは、標準で10Gバイトのストレージを利用可能だ。

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Ultra版では独自のクラウドサービスを利用でき、デバイスの垣根を越えてメディアファイルを利用できるのが特徴
iOS/Android/Windows 8ストアアプリ用にモバイルアプリ(Power Media Player)が無償提供される(写真=左)。また、モバイルデバイスとの再生互換性に配慮して、PCからクラウドへメディアファイルをアップロードする際は、自動的にファイル形式が変換され、容量を節約するトランスコードが行われる(写真=右)

 相蘇氏は、ホームネットワーク内でのメディア共有や、別のデバイスへの再生指示、モバイルデバイスでの同期と再生、Webインタフェースによるコンテンツ利用といった様子をデモで示し、「(PowerDVD 14は)今や単体ソフトではなく、クラウド、モバイルアプリも含め、屋外でも屋内でもコンテンツを楽しめるトータルソリューションになった」と紹介した。

 このほか、Youtube動画のオフライン再生や、前バージョンでサポートした4K映像再生に続いて、次世代フォーマットのH.265/HEVCに対応したのもトピックだ。なお、動画コンテンツの画質補正機能である「TrueTheater」は従来通り利用可能で、Youtube動画もオフライン再生時は高画質化できる。

 店頭パッケージの価格は、PowerDVD 14 Ultraが1万2000円、Ultra特別優待版が1万円、アカデミック版が8500円、PowerDVD 14 Proが9200円、Pro特別優待版が7400円(すべて税抜き)となっている。

共有URLを発行すれば、遠く離れた家族や友人がWebブラウザでメディアファイルを視聴できる(写真=左)。新たにYouTubeオフライン再生機能も搭載。見たい動画をピン留めしておくだけで、オフライン時でも再生が可能になる。オフライン再生では早送りやコマ送り、高画質化機能の適用なども可能だ(写真=右)
店頭パッケージ版の価格(写真=左)と各エディションによる機能の違い(写真=右)

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