パラレルス、Yosemiteに対応するMac仮想化ソフト「Parallels Desktop 10 for Mac」:Yosemiteへの備えはこれでOK(1/2 ページ)
MacでWindowsを使いたいと思ったときに役立つのが「Parallels Desktop」だ。Mac向けの次期OS「Yosemite」への対応や、処理性能向上などの改良を加えた新バージョンが登場する。
パラレルスは2014年8月20日、OS X向けの仮想化ソフト「Parallels Desktop」シリーズの最新版「Parallels Desktop 10 for Mac」を発表した。通常版のほかに、アップグレード版、アカデミック版、大学生協版、5パックユーザー版、USBメモリ版を用意する。まず、アップグレード版を本日からパラレルスのWeb直販サイトで販売を始める。USBメモリ版は9月19日から、そのほかの製品は8月26日から発売の予定。
価格は通常版が8500円、アップグレード版が5300円、アカデミック版と大学生協版が6000円、5パックユーザー版が3万円、USBメモリ版が9500円(すべて税込)。アップグレード版はバージョン8か9のユーザーを対象としている。
製品名 | 発売日 | 税込価格 |
---|---|---|
通常版 | 8月26日 | 8500円 |
アカデミック版 | 6000円 | |
大学生協版 | ||
5パックユーザー版 | 3万円 | |
アップグレード版 | 8月20日 | 5300円 |
USBメモリ版 | 9月19日 | 9500円 |
対応OSはMac OS X Lion(10.7.6以降)、OS X Mountain Lion(10.8.5以降)、OS X Marvericks(10.9.3以降)。これから登場するOS X Yosemiteにも対応する。
アプリの処理速度が最大で50パーセント速く
説明会ではまず、パラレルズ本社のアジア太平洋地域 クロスプラットフォームソリューションズ マーケティングおよびセールス責任者のユージニオ・フェランテ(Eugenio Ferrante)氏が新版の概要を説明した。
フェランテ氏は、今回のParallels Desktop 10では、ユーザーにとっての使いやすさ、処理性能のさらなる向上、OS Xの次バージョン「Yosemite」を念頭に置いた新機能の3点を特に意識して作ったという。そして、3つの項目のうち、使いやすさと処理性能について具体例を挙げた。
例えば使いやすさの追求では、仮想マシンを作る方法を大幅に簡略化したという点を挙げた。処理性能の向上については、「これまでも処理性能を追求してきたが、まだまだ改善の余地はあると考えて開発に挑んだ」(フェランテ氏)という。
その成果として、ノートパソコンのバッテリー持続時間延長や、Windows上でのファイル処理性能の向上などの成果が挙がった。中でも最も効果があると考えられるのは、仮想マシンの上でのマルチスレッドのアプリケーションの処理性能だ。最大で50パーセント向上したという。フェランテ氏は、マルチスレッドのアプリケーションの例として「Microsoft Office 2013」を挙げて、この改良が多くのParallels Desktopユーザーにとって効果的なものになるとアピールした。
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